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持ち帰ったキャラで雑談 その二

448※名前欄が空白です。匿名で投稿されます:2009/01/12(月) 20:02:08

// この投稿は匿名によるものです--------------------------------

「どうしたの? お姉ちゃんとしてたみたいに私ともおしゃべりしてよ」
「あなたが無作法に家に入ってきたから、腹を立ててるのよ」
「そうなの? 人間ってつまらないことで腹を立てるのね」
「…………れ」
「ん、なに?」
「…………もう帰ってくれない?」
 息がわずかに荒かった。
 寒い。浮き出た汗が体温を奪い、全身が小刻みに震えている。
「なんで? 勝手に家に入ったことは謝るから、私とも遊んでよ」
 つまらなさそうに口を尖らせるこいし。
 その横で、さとりがうっすらと笑みを浮かべている。
 十六夜はそれきり何も言わない。

 均衡する三人。
 それを破ったのは、

「――そんなに私を怖がらないで、十六夜。
 恐怖に覆われてしまったせいで、貴女の心がよく見えないわ」

 それは小さな音だった。
 カシン、という何かが軋むような音。
 雑踏の中では確実に紛れてしまうその音も、張りつめた空間の中では
澄んだ水を打ったように響き渡った。
 こいしはきょとんと目を瞬かせる。
 さとりは首をわずかに動かし、表情は完全に無。
 そして十六夜は、

 さとりの眉間目掛けてシャーペンを放ったその体勢のまま、
猛禽のごとき獰猛な目つきで彼女を睨みつけていた。

// この投稿は匿名によるものです--------------------------------


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