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持ち帰ったキャラで雑談 その二
443
:
十六夜日記
:2009/01/10(土) 22:16:19
私の世界は灰色にまみれている。
変化の乏しい生活を揶揄してるわけじゃない。
恋愛色のない生活を自嘲してるわけじゃない。
世界は、文字通り、灰色に染まっていた。
いつからだったかな。
もう、一年くらい前になると思う。
空から灰が降るようになった。
灰色の灰。当たり前だけど。うん? 当たり前かな?
当たり前のように灰色の灰は、当たり前のように降り積もり。
私の世界を壊滅させていった。
一年。
「三年」しかない私の時間にとって、それは3分の1にもなる長い時間だ。
最初は雪かと思った。冬だったし。
けど、冷たくない。そもそもあんな薄黒い雪が降ってきたら、それはそれで大事です。
それは差された傘を黒く汚し。
頭を抱えて駆け抜ける人の頭を黒く汚し。
もともと薄汚れたアスファルトの道路をさらに汚し。
私の目に映るすべてを汚していった。
理由はよくわかってない。
どこぞの国から風に乗ってきた火山灰じゃないかって言われてるけど、根拠はないらしい。
何故、降ってくるかわからない。
けど、それは確かに降ってくる。
深々と。
世界そのものを、穢していくように
信仰心の篤いとある誰かが言った。
――七つの封印は解かれた。
――高らかに響き渡るはラッパの音。
――かくて、バビロンは崩壊する。
バビロンの大淫婦と貶められた私達は。
こうして歪められた世界の中で、それでも生きている。
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