したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

持ち帰ったキャラで雑談 その二

422因果応報:2008/11/09(日) 18:28:52
「今まで散々人を殺めたのだから、一回くらい体験してみるのも面白いと思ったんだがね?まあ、今日は機嫌
が良い。タイマンで私を殺せたら、無罪放免してやろう。が、仕損じたらこうだ!」

そう言うと、そばに控えていたガードから拳銃を受け取り、泣いて命乞いをした賊の額に穴を開けた。鮮血が
噴出し、それがそばに居た者達に降りかかる。とうとう迫り来る死を実感することになったのだ。それでも、一
縷の望みを託し、立ち上がる者が居た。ガードに命じて拘束具を外させ、押収したものから得物を取らせると、
一気に斬り込んで来る。男はそれをかわすと、拳銃をガードに返した。丸腰になったのである。

「ほら、私は丸腰だ。これで負けたら恥だなぁ?」

涼しい顔での挑発に怒り心頭に達する賊。何度も斬り込んではかわされる。それを繰り返した後に、男は欠伸
さえした。

「飽きた」

そう一言言うと、突撃してくる賊を指差し―――それをゆっくりと下ろし、指を跳ね上げる。すると、男の動きが
止まった。一同が不思議に思っていると、閃光を発しながら、男の体が真っ二つに裂けたのである。

「な…南斗南斗紅鶴拳奥義の1つ、南斗鷹爪破斬!あまりに早いスピードの為、衝撃は一気に背中へと突き
抜ける!」
「返り血で身を紅く染めた美しき鶴に名を喩え、紅鶴拳と呼ばれる艶やかな殺人拳法…!」
「いつ見てもお美しい…」

ガード達は見惚れ、賊達が恐怖に震え上がる中、一人冷静なのが皇帝だった。その後、それでも僅かな可能
性に賭けた賊が次々に挑み、その度に美しくも残虐な殺され方をした。残り数人となったところで皇帝も飽きた
ようだ。

「ガード、カプセルに生き残りを詰めろ。幻想郷へ向かう」
「Yes Your Majesty」

生き残りの賊達は再び意識を失った。そしてまた意識を取り戻した時、目の前は薄暗く冷たいが、見慣れた地
面だった。さっきのことは夢だったのだろうか。あの恐ろしい男も不気味な将兵も居ない。しかし、体が動かない。
どうしたことか。

疑問はすぐに氷解した。首から下が地面に埋まっているのである。更に、よく見えなかったが横にはのこぎりが、
目の前には人里、すぐ脇には『山賊の生き残り。好きにしろ』と書かれた立て札があった。朝日が昇ってきた。村
人が目を覚ます頃だろう。仲間を殺された、人間中心主義の活動家達も同じく。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板