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持ち帰ったキャラで雑談 その二

415幻想の狭間:2008/11/01(土) 07:42:39
ぼんやりとした様子で起きてきた少女にゼロツーは
「おはよう、フヨウ」
「うん…おはよう」
いつもに比べて元気のない娘の様子に首を傾げながら、経済面に視線を戻す。
しばらくの沈黙の後、口を開いたのはフヨウだった。
「ねぇ、お父さん。もし、もしも、大切な友達と大切な世界のどっちか選べって言われたらどうする?」
「ふむ…」
読んでいた新聞を畳み、目を閉じて考え込むゼロツーにフヨウは申し訳なさそうな視線を送り、うつむいた。
「夢を、見たんだ」
椅子に腰掛け、テーブルに視線を投げながら続ける。
「凄く、仲の良さそうな二人の女の子の夢」
ぽたり、と目から涙がテーブルに落ちる。
不思議な気持ち、とフヨウ自身も驚いた。悲しいとも愛しいとも言えない彼女の知らない感情が何処からか溢れ、涙になる。
「…だが、片方は異なる世界の守人となった。いや、ならざる得なかった夢」
顔を上げると、父親の何処か遠くを見つめる目が見えた。
「お父さんも…見たの?」
「見たのはお母さんだがな、父さんはそれを聞いただけだ」


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