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持ち帰ったキャラで雑談 その二

4確執編十章:豪雨の茶会      4/5:2007/05/13(日) 21:33:09
「あ、国崎さんデス」
 四葉が指差す先。見慣れた銀髪が目に入った。
 どうでもいいけど、周囲の風景からビビるほど浮きまくってる。
「国崎…アンタ、何してんの?」
 胡坐をかいて道端に座ってたその姿は、あたしの声に顔を上にあげた。
「見ればわかるだろう」
「わかんないから聞いてんだけど」
 冗談抜きで本当にわからない。
「あのな…人形劇に決まってるだろうが」
「どこに人形があんのよ」
「お前らが俺からふんだくったまま返さないんだろうが!」
「答えになってないし」
「このガキ…仕方がないから、部屋にあったので代用することにしたんだよ」
 言って、指差す先。

 カミソリと石鹸が転がってる。

 しばし、無言。
「……これで、何をするって?」
 こめかみを押さえつつ、うめく。
「人形劇」
「動くの?」
「動くとも」
 動いた。うぞうぞと。
『…………………………』
 きっとあたし達は、揃って同じ顔をしてたことだろう。
「……せめて、関節らしきものがあるので代用しなさいよ」
「ムチウチになったヘビと、陸に上がった死にかけのナマコみたい」
「亀さんだってもっと機敏に動くデス。けどこれはこれで面白いのでチェキ、と」
「文句言うなら人形返せ!」
 当然のように無視して。
「で? 誰か見てく人、いるの?」
「いや。何故か思いっきり避けて通られる」
「……お願いだから、捕まるのだけはやめてよね」
 これ以上話をして関係者と思われるのも嫌なので、
あたし達はもはや何も見なかったことにしてその場を通り過ぎた。


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