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持ち帰ったキャラで雑談 その二

397再生と再会:2008/09/14(日) 07:15:28
お粗末な反乱劇から一週間、帝都からは完全に戦塵は拭い去られていた。皇帝の宮殿は
四囲を睨み下ろし、摩天楼はいよいよ聳え、街を行きかう人々は賑わい、巡回のストーム・
トルーパー達の足音は整然としていた。

一人の軍事アカデミーの学生が通りを歩いていた。先程まで復旧作業中の市民や将兵、ド
ロイド達を慰労し、大勢の群集からの歓声や礼に手を振って応えていた、皇太子エドゥアー
ルである。本来、彼は別の惑星の軍事アカデミーで腹違いの兄と共に学んでいる筈だが、
事態が事態なので教官から兄と共に帰還を認められていたのである。

あの反乱で多くの命や物が失われたが、生き残った人々は力を合わせて復旧し、更にそれ
以上のものへと発展させようとしている。人はちょっとやそっとでは挫けたりはしない。身体
的には他の種族に後れをとるが、ガッツだけは誰にも負けない、と若き皇太子は確信して
いた。

ふと、よく知った感覚を感じ、通りの向こうを見ると、焼け落ちて、再建途上のビルの足場に
腰掛けている妹がいた。ダークマターらしく、人の中にいる事を好まない彼女らしい。仕方の
ない、という意味と久しぶりに会えたという意味で、笑みを浮かべると、妹の名を呼び、手を
振った。すると、見る者が限られる愛らしい笑顔を浮かべた彼女が駆け寄ってきた。

「ただいま、ヤラ」

頭に手を載せると、兄妹は久々の再会を喜んだのである。空は今日も雲一つ無い青空がど
こまでも広がっている。しばらく散策するには都合がいいだろう。


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