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持ち帰ったキャラで雑談 その二

390忘却:2008/09/07(日) 12:16:07
街を大勢の人々が歩き、休憩の兵士達が談笑する。
平和、そのものだった。
一週間足らずでここまで復興したのは被害が少なかった事もあるが、純粋な意味で技術力の高さを物語っていた。

それでも、この場を歩く人々は知っているのだろうか。
あの夜、ここは戦場だった事を。
道路を覆いつくした死体の山と血の海があったことを。

良くも悪くも人は忘れる生き物だと、既に声すら思い出せない父の言葉が頭に浮かぶ。
その人間の元で生きていく事になろうとは、
運命とはつくづく自分がキライらしい。


「―――」
名を呼ばれた彼女が思考の海から顔をあげると、通りの向こうで手を振る青年の姿。
かすれた記憶に残った誰かに似た青年に心からの笑みを浮かべ、彼女は「兄」の元へと走り出すのだった。


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