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持ち帰ったキャラで雑談 その二
384
:
歌・下
:2008/08/21(木) 21:55:52
沈黙が場を支配した。
それは静寂と呼ぶには重苦しく、静謐と呼ぶには世俗的で。
「どーしたー?」
ぱたぱたと。
代理人に駆け寄ったアスミは、頬を引っ張ったり抱きついたりして彼女の反応を
窺っていたが、彼女自身が自発的に動こうとするまで代理人は眉さえも動かさなかった。
「――そう」
再び、前髪を梳く。
「しょせん私の持ち物は、一部でありすべてではないということなのね」
「一部ー、すべてー、たくさんー、ひとつー?」
またくるくる回り出そうとしたアスミの頭を代理人はおもむろに掴んだ。
「きゃー、青いのはなせー」
途端にバタバタと暴れ出す。
自分からはひっついてくる割に、他人から触れられるのをアスミは嫌う。
代理人の手が届かない安全圏まで逃げ出すと、
己の無事を確認するようにふるふると身を震わせた。
「おなかすいたー、ごはんだー」
それはモードの切り替わる合図。
こうなるとアスミは理性よりも食欲を優先するようになるため、
何を聞いてもまともな返答が返ってこなくなる。
その度に苦労するのは姉役のリディアだったりするのだが、まぁそれはどうでもいい話。
食べ物を求めて姿を消したアスミにより、残されたのは代理人一人。
一人、のはずだ。
「偏在を非とし、遍在を是として私をここに置きながら。
――それでも未練を捨てることは出来ないとでも言うの?」
その言葉を聞いた者は、誰もいない。
誰も。
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