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持ち帰ったキャラで雑談 その二

381デリコート将軍の乱:2008/08/19(火) 16:28:44
既に司令センターの作戦室内にはエーシェン将軍以下、各所の防衛部隊の司令官や
将位を持つ参謀達が集結し、大元帥の制服を着て現れた皇帝を迎えた。

「将軍、状況のまとめを」
「はっ、デリコート将軍麾下のストーム・トルーパー4個師団が包囲中です。機甲大隊や
自走砲大隊も含まれており、火力は極めて優勢です。この他にアーミー・トルーパーの
2個大隊が市内の制圧にかかっております」

インペリアル・パレスを守るのは近衛1個師団とロイヤル・ガードが200名、ソヴェリン・
プロテクターが10名である。防衛には十分だが、敵が数では遥かに優勢である以上、
撃攘することは困難であろう。

「市民を押さえつけるか…人質探しか…高官達はどうなのだ?」
「アロー副議長とバスト参謀総長、バゼーヌ総督の行方が――今、アロー副議長の安
否確認が取れました、軌道上のインペリアル・スター・デストロイヤー『スリンガー』に収
容されたそうです」
「となると2人か…まずいな」

インペリアル=センター総督のバゼーヌは市民に人気があるので人心収攬の観点か
ら捕まっても殺されることは無い、と彼は考えたが問題はバスト参謀総長である。彼
は皇帝の側近であり、新体制の熱心な支持者である。彼の首はどのような反体制プ
ロパガンタよりも価値があり、効果的だろう。

「まあ、今は手の出しようが無い。夜明けまでには各地から援軍が到着するだろう」
「はい」
「オキンス提督には連絡が取れたか?」
「はっ、半日で到着するそうです」

幸い、インペリアル=センター各地の駐屯地への連絡は可能であり、司令官達に連絡
はついていた。未知領域への援軍に向かったオキンス提督も引き返せる。デリコート将
軍が思慮に欠ける人物であったことが幸いしたおかげでまたしても帝国は延命に成功
した。もしもスローン大提督のような天才的な策士が起こしたならば、コトは確実に運ん
だだろう。クーデターとは、あらゆる外的圧力を排した状況下で速やかに行われてこそ
成功するものである。彼には全てが欠けていた。

「そうか、正午まで頑張れば我々の勝利確実だ。専守防衛に努めよ、市民には我らが
いまだ健在であることを放送せよ、反乱軍への揺さぶりを忘れるな。各員、それぞれの
職責を全うするように、帝国万歳」
『帝国万歳!』

皇帝が徹底抗戦を命じたことで俄かに司令官達の士気が上がったように見えた。恐らく
それは彼らを通じて末端の兵士にまで行き渡ることだろう。援軍が到着次第、皇帝は反
乱軍のパージを命じ、その時に士気は最高潮に達する。司令官達は心中密かに反撃の
機会を待つのだった。


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