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持ち帰ったキャラで雑談 その二

375空まで上がれ、心のままに:2008/08/02(土) 23:51:49
彼女が一言かける間もなく、相手は思い切り息を吸い込み―
「うぇごほっ!げほげほ」
手から滑り落ちた煙草が床につく前に拾い上げると、ドロシーは再び煙草を口にした。
完全に間接キスだが、元々は自分のモノなせいか、気にはならなかった。
「ごほっ…本当によくそんな不味いもんを吸えるね」
目元に涙を浮かべながら、信じられないとばかりにドロシーを見つめる。
「子供舌な紫には、理解出来っこないさ」
ふぅっと空に煙を打ち上げながら、からかうように額をつつく。
つつかれた額を擦りながら、それでも何かを考えるようにドロシーの横に置かれていた煙草の箱をまじまじと見つめる。
「ところでさ」
箱から一本取り出し、手のなかでそれを転がしながら、尋ねる。
「なんで煙草吸おうと思ったの?」

「そうねぇ…」
フィルターだけになった煙草を灰皿に落としながら、考える。
「興味とストレス発散と…ああ後かっこつける為?」
「ふぅん」
気の抜けた返事をしながら、手のなかの煙草を差し出す。
それを受け取り、先程の煙草から火を移す。
「ま、本当にそうかは知らないけど」
案外、アンタみたく死にたがりなだけかもしれないけどね。
そんな冗談めいた台詞に紫は呆れた様に笑うだけだった。

嫌いだった煙草の煙が少しだけ好きになれた気がした。


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