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持ち帰ったキャラで雑談 その二

373:2008/08/02(土) 04:31:58
「形がなくともいずれは終わる」
「真理ね」
だらりと力の抜けた体はただ重いだけで、温かさは徐々に消えていく。
「さて、どうしたい?」
「そうね、切り刻んで魚の餌にするもよし。宇宙に放り捨ててミイラにするもよし」
うっとりと夢見る様な口調は相変わらずで、その目は力を失いつつあった。
「食べるのは」
「却下。添加物と毒まみれの体なんて、お腹壊すわよ」
「じゃあミイラか」
「それか、燃やしてそこらにばら蒔くとか」
「悪趣味」
「何を今更」
目的の場所についたのか、重い体を地面に降ろす。
「怖いか」
「いいえ、『死ぬ気』でやった結果ですもの」
「そうか」
ごほっ、とくぐもった呼気が口から溢れる。もうすぐ、幕だ。
「死ぬって」
「ああ」
「思ったより、怖くなさそうね」
「……そうか」

「なあ」
「……ん?」
けだるそうな返事。
「幸せ、だったか?」
その答えに彼女は目を細めて笑い―


返事を待ち、やがてそれがないと判るとそれは空へと浮かび上がり、じぃっと地面に転がる有機物を見た。
「さらばだ、人間」



"今朝――都―――市の道路脇の雑木林で倒れている女性が通勤途中の男性によって発見されました
女性は遺書等が発見された事から自殺との―――"


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