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持ち帰ったキャラで雑談 その二

354無言:2008/07/07(月) 22:21:48
会話のない食卓というものは随分と味気無いものである。
家族と顔を合わせてもそこに会話はないとなるとそれは独りの食卓より
ずっと寂しいもので―
(まあ皆話してる暇ないだけだろうけどね)
緑の山を見つめながら、エックスは今しがた空になった殻を横に退けた。
安かったんだ。
そう言いながら、大量の枝豆をゼロツーが買ってきたのはちょうど夕飯の支度を始める時間前であった。
巨大な鍋に投げ込まれていく枝豆をエックスは感心するような眼差しを送っていた。

そして、夕飯の時。

出てきたのは大皿数枚に盛りに盛られた枝豆に茄子の揚げ浸し。
だが、誰も茄子には目を向けなかった。住人の誰しもが皿に盛られた枝豆に釘付けだった。
哀れ、茄子。

そして、現在。
宴会を開くと半分は持っていかれてもなお存在感ある緑の山がテーブルに鎮座していた。
半分は既に殻だが。
(それにしても…)
まだ大豆になっていない大豆の癖をして、なんて美味なことか!
つるりとした種子の甘みと程よい塩加減。噛む度に広がる風味とどれを取ってもよいものだった。
隣で爆食する紫を生温い目で見つめながら、再び手を伸ばすのだった。



そんな夕飯の一幕


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