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持ち帰ったキャラで雑談 その二

351おえかき:2008/06/25(水) 23:19:12
ご存じ?ご存じ?ご存じかしら?
紅い悪魔の御屋敷の 暗い地下のその部屋に
怖い怖い吸血鬼が住んでるの
壊れたメイドは数知れず 戻った子は誰だって
口を揃えてこう言うわ "あの子は絶対狂ってる"

「変な唄だな」
フランドールの唄にゼロツーはソファに身を沈め、、欠伸混じりに言う。
紅魔館地下にあるフランドールの私室。
闇を照らすランプは既に床で砕け散り、辺りには緩やかな闇が流れる。
「そう?」
手にした本の頁を一枚一枚破り投げるフランドールは彼を見ない。
舞い落ちる紙をじっと見つめ、それが床に落ちれば、また破いて放り投げる。
あれでは後で掃除が大変そうだと思いながら、ソファに寝そべる。
部屋全体に染み付いた死の残り香と床に散らばる子供の玩具が不釣り合いな部屋の主を表しているようで。
「ねぇねぇ」
本の吹雪に飽きたのか、頁がなくなっただけか、フランドールが首をゼロツーに向けて言う。
「遊んで?」


「あら」
眠るフランドールを膝に乗せ、安楽椅子に腰掛けたまま船をこいでいるゼロツーに
咲夜は手にしたティーセットを珍しく無事だったテーブルに置いた。
「お茶持ってきたけど…後での方がいいかしらね?」
考えるように首を傾げる咲夜の目に床に散らばる紙が目に入る。
そのなかの一枚を手にして、咲夜は何かに気付き、嬉しそうに目を細めた。
「あらあら」

破かれた頁は色とりどりのクレヨンで飾られ、全体で一枚の絵へ姿を変えていた。

紅い月の下、姉や友人達と笑うフランドールの描いた絵へと。


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