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持ち帰ったキャラで雑談 その二
340
:
隔たり
:2008/06/13(金) 03:41:20
「ふぅ…」
息を吐きながら、ベッドに沈み込む。
書きかけの文章をメモ帳に保存し、携帯と目を閉じる。
「紫…」
ふと彼女の名前が――の口を出る。
それは自分のもう一つの名であり、遥か高みにいる妖怪の名でもあった。
「見てんのかなぁ、自分の事…」
目を開き、天井を指の間から覗きながら呟く。
境界にいる彼女の事だ。携帯に向かう自分の姿を何処かで―あるいは携帯からこちらを見ているのかもしれない。
「ずるいよ」
携帯のモニターにそう声をかける。
もし聞こえたら、きっと彼女はこう応えるだろう。
――――――。
それに――も全くだと笑ってしまった。
やっぱり彼女は自分と比べたら、ずっと大人だ。
茶番ともいえる彼女の話に付き合ってくれているのだから。
そうして背後に降り立つ彼女に『紫』は挨拶を交すのだった。
「こんばんは、紫。今日はカレーだよ」
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