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持ち帰ったキャラで雑談 その二

34確執編十三章:落日の語り草      3/7:2007/06/09(土) 21:31:21

 ・二日目 PM3:00

「おなかすいたー、おやつだー」 
 長針は原点。短針との為す角は90度。
 なるほど、確かに世間一般に言う『おやつタイム』に相違なく、
アスミの空腹コールが鳴り出すのも無理からぬことだった。
 が、
「おやつならありませんよ」
「ないー?」
 小首を傾げる。
「さっきアスミも冷蔵庫の中を見たでしょう?」
「みたー、からっぽー」
「昨夜までは確かに三日分くらいの間食用食品はあったんです」
「あったー」
「勝手に食べましたね?」
「たべたー」
 満面の笑みで答えてくれた。
 こちらもそれに応えるように笑顔で、しかし頬はわずかにひきつり、
「だから、ありません」
「買いにいこー」
「お金もありません」
「じゃあどうするー?」
「我慢しましょう」
 ここで、しばしの間。
「とりゃー」
「うげっ、実力行使なんて卑怯ですよ!」
「ぽかんっ」
「痛ッ! グーで殴ったでしょう今ッ!? 親父にだってぶたれたことないのに!」
「ぽかんっ」
「くっ、やはり通じないか。プリシスッ! プリシスはおらぬか!」
「いないよー」
 すぐ隣から聞こえてくる声。
 寝転がりながら何かに目を通している。
「手を貸して、痛ッ! このままだと、『罪状:おやつ用意し忘れ罪』で公開私刑に!」
「あたしも間食ほしいしー」
「うわアスミの味方だよこの人。リヴァル助けてー」
「……すみません(曖昧な笑み)」
「味方が、味方がいないっ」

 最初からわかっていたことだ。
 しょせん自分はヒエラルキーの最下層の住人なのだから。
 無論、この直後に買い物に走ったのは言うまでもない。


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