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持ち帰ったキャラで雑談 その二

329鶏の屠殺はお嬢ちゃんのry:2008/06/03(火) 00:30:24
「はぁ…」
と溜め息をついたのは、籠に入れられた鶏を眺める早苗であった。
立派な体格のおんどりは重しを乗せられた籠の中でココッと鳴いている。
里に信仰を集めに行った際、とある村人から「夕飯に」と貰ったものだ。
しかし、鶏と夕飯という二つのワードに早苗の心は激しく揺れた。
思い出すのは小学生の頃。
夜店で売られていたカラーヒヨコに「ピヨちゃん」と名をつけ、大層可愛がっていたのだが
ある日、昨晩まではいたはずのピヨちゃんの姿はなく、心配になった早苗は母に尋ねてみた。
そして返ってきた答えは―

…幼少期のトラウマに思わず顔を被ってブルブルと震える早苗。
だが、ここは幻想郷である。
パックに包まれた鶏肉や魚など勿論存在しない。
ならば、自分で手にいれるしかない。そろそろ兎肉も飽きてきたし。
そうだ。今の自分は兎を捌けるまでに成長している。今更何を恐れるか。
そんなこんなでようやく決心のついた早苗は手早く服を着替え、包丁を手に鶏に挑んでいった。

…余談ではあるが、鶏はきちんと絞めてからでなければ首を落としてはない。
もし万が一まだ息のあるうちに首を落とすと世にもおぞましい光景が広がる事となる。



その日上がった大音量の悲鳴は妖怪の山全体に響きわたったという。
(鶏はそのあと神奈子に美味しく料理されました)


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