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持ち帰ったキャラで雑談 その二

32確執編十Ⅲ章:落日の語り草      1/7:2007/06/09(土) 21:26:58

 ・二日目 AM10:00

「あ、おはようございます」
 震える体を押さえながら窓から部屋に入ると、温かい声が出迎えてくれた。
「おはようございます、リヴァル」
 リヴァルはにこりと笑みを浮かべ、部屋の掃除に戻る。
 きさらぎが独断で増設した地下室が完成して以来、
部屋の数にゆとりが出来て寝袋生活から脱却出来た。
 ――まではよかったのだが。
「何で地下室ってあんな異様に冷えるんですかねー…
 風が吹かないだけマシと言えばマシですけど」
 ちなみに2つある地下室で寝てるのは、「外よりかは…」な男組と、
趣味で生息してるきさらぎ、プリシスだけだ。
 特に前者の部屋の入り口は外にあるので、夜這いの心配もなく女性陣も安心、なのだそうだ。
「私は一緒の部屋でも構わないんですけど…」
 やや困った笑顔の彼女に、浅薄な発言だったことを悟る。
「あぁすいません。別に責めてるわけではないんです。慣れてますしね。
 リヴァルはご苦労様。鬼の居ぬ間に部屋の掃除ですか」
「はい。あ、いえ、人が少ない時にやる方がいいかな、と」
「部屋の中で常時吹き荒れる台風共がいたら、片付ける意味そのものに悩むことになりますしね」
 リヴァルは苦笑。笑顔が絶えない娘だと思いつつ、
「他の4人は?」
「プリシスときさらぎさんは、部屋からまだ出てこないですね。
 セリスさんは買い物に。もうすぐ帰ってくると思いますよ。
 で、アスミは……」
 ちらりと一瞥。
 視線を追えば、そこには世にも幸せそうな寝顔で布団にうずくまる姿。
「昨夜は遅くまで頑張ってましたしね」
 その寝顔を見ているだけで、穏やかな気持ちになれる気がした。
 ふとリヴァルの顔から初めて笑顔が消えた。やや警戒するように、
「……やっぱり、襲いたくなりますか?」
 ぴたりと硬直。
「…………それは、誰ぞの物言いですか?」
「アーチェさんです」
「あの魔女っ娘の皮を被った悪魔め……」


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