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持ち帰ったキャラで雑談 その二

28確執編十二章:振り返りの推奨      4/7:2007/05/31(木) 20:43:33

 ・二日目 PM2:00 サイド:リディア

 ふと、誰かに頭をはたかれた。
 疑問符を浮かべながら振り返る。
「タッチしました。もう鬼の運命からは逃れられません」
 得意気に胸を張る風子。ますますわからない。
「あの…実はふぅちゃんが、退屈だから鬼ごっこしようって」
 どうやらここは風子の退屈を紛らわせるのには向かないらしい。
 苦笑する。確かにアクティブ派な風子向けの場所とは言えない。
 そんなことを考えている間に、あたりの空間はたちまち風子ワールドに呑まれていった。
「風子の逃げ足はドドリア級です! 簡単には捕まりません」
 すごいのかすごくないのか、やっぱりまったくわからない。
「ちなみに風子はまだあと二回変身を残しています」
 つまりすでに一度は変身しているわけか。これには妙に得心。
「さぁザーボンさん、やっておしまいなさい!」
 少なくとも鬼に対して反撃するゲームは、鬼ごっことは呼ばない。
 ここでしばしの間。
「ふぅちゃん、それって私のことですか?」
 きょとんとした顔で、渚。風子は当然だと言わんばかりに頷いて、
「そうです。ザーボンさんも変身してギャリック砲でどかーんです」
 どうでもいいけれど、渚はギャリック砲とやらを使う側なのか、それとも使われてやられる側なのか。
「私、変身なんて出来ないですっ」
 つっこむところはそこじゃない気が。
「仕方ないです。風子が直々にお相手してさしあげましょう」
 いやだから。
「か〜め〜は〜……」
 何だろう。何かが激しく間違っていると、誰かが私に告げている。

「……め〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」

 ――あぁ、もう何かがひどく、やりきれない。

「敵はこなごなになりました」
 されたらしい。
「風子にチェーンソーは必要ありません」
 変身の効果はすさまじい。本当に。
「ご褒美に風子の最終形態をお見せしましょう」
 ここで変身するんだ。しかも一足飛び。
「あ、今Bボタンが押されました。変身はストップです」
 もう何が何やら。
「というわけで、あなたが鬼です」
 戻ってきた。

 とりあえずすべてのツッコミを心の中にしまいこんで、私は風子を捕まえに走った。


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