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持ち帰ったキャラで雑談 その二
269
:
憐哀編side春原:四章「平穏の裏表」 2/5
:2008/03/20(木) 22:45:11
薄暗い中にぼんやりと灯る光。
心の高揚と引き換えに正常な鼓膜を失いそうな大音量。
つまりはゲームセンターだった。
「…………あの、ヨーヘー。ここ本気で何?」
赤かった頬は、一転して暗闇の中で真っ青になっている。
イサの声にはいつもの無意味な快活さがない。
ってか、さっきから僕の服の端をつまんで離そうとしない。
「お前本気でゲーセンも知らないのかよ」
「何? ねぇ、何ここ? 怖い? 怖いの?」
本気で怯えてるらしかった。
完全に初めての奴にしてみれば、怖いと思うのは自然なのかもしれない。
正体不明の場所に、正体不明の大音量。
人の気配はある。けど、その姿は暗闇に紛れて判然としない。
何をしてるってゲームしてるに決まってるんだが、それもこの場所を
知らない奴からすれば、異常に真剣な顔つきで不気味に発光するモニターの前で
黙々と手を動かしているようにしか映らない。
イサの目にはアヤしい宗教を信仰する信者にでも見えてるのかもしれない。
「――まぁな」
ここまで怯えられると、その期待に応えてやりたくなるのが人情ってもんだ。
「ここは選ばれた者だけが足を踏み入れることを許されてる」
「ボクはっ!? ボクは許されてるの!?」
「許可を得るためにはある条件をクリアーしなきゃいけないんだ」
「よし! ヨーヘーに出来たならボクにも出来るかなっ!」
「どういう意味だてめぇ!」
安堵した上に僕をけなすという見事なコンボが決まった。
これが僕じゃなければKOだっただろう。
ここからどうやってねじ伏せてやろうかと頭を巡らす。
とある友人いわく、僕は悪知恵を働かせたら一流らしいしな。
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