したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

持ち帰ったキャラで雑談 その二

257エンドアの戦い・IF 4/4:2008/02/08(金) 13:53:04
――エンドア星系・エリア48

「通信回復しました!」

ダメコンチームは当初の目的を達成したことを伝えた。しかし、時すでに遅く、守るべきものは失われ
ていた。全員が呆然とする中、通信が入った。皇帝かヴェイダーが現れて、死刑宣告をするのかと、
全員が恐怖した。しかし、現れたのは初老の将校だった。

「提督、インペリアル・スターデストロイヤー・キメラのペレオン副長です」

ホロに浮かんだ彼はそう告げた。何回か、艦長達との作戦会議の時に会ったのを覚えている。しかし、
なぜ彼なのか。その疑問はすぐに溶けることになる。

「副長、君が何用だ」
「艦長が名誉の戦死を遂げられたので、ただいまは私が指揮をしております」
「そうか、では今から君が艦長だ」
「ありがとうございます、提督。本題ですが、これからどうなさるのか御指示を」

心の中で少し悼んでから、副長の昇格を告げた。そして、新しい艦長が礼を言った後に、指示を仰い
だ。今や、自分が全てを決めねばならない。そうは思ったが、なかなか整理がつかないものである。2
人の暗黒卿に怯えながら仕えていたが、改めて偉大さを感じていたのである。その為少々、弱気な発
言をしてしまった。

「その事だが…どうしたものだろう」

言ってから、しまったと思ったが、目の前の艦長は動じる様子も無く、強い口調で自分の意見を示した。

「デス・スターは失われました、ここは退却すべきです!これ以上犠牲を出すことはありません!」

正論である。皇帝には恐怖こそ抱いていたが、殉ずるというまでの忠誠心は持ち合わせていなかった。
それに、戦争もさらに続くことになるだろう。ならば、戦力をどれだけ残せるかが彼の仕事だった。

背筋を伸ばすと、全てのチャンネルを開き、命令を下した。

「その通りだ。…私はピエット提督だ、艦隊の全艦並びにパイロット諸君に告ぐ。作戦は中止だ、直ちに
 カリダン星系へと撤退する!繰り返す、作戦中止、カリダン星系へ撤退せよ!」

展開していた航空機や、デス・スターとエンドアの生き残りを拾うのに多少時間はかかったが、敵の主力
は戦線から離れており、これ以上の犠牲を出すことは無く、撤退を行うことに成功した。

最悪の戦場を生き延びた彼らは、さらに大きく、泥沼化した戦いに身を投じることとなる…


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板