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持ち帰ったキャラで雑談 その二

254エンドアの戦い・IF 1/4:2008/02/08(金) 13:47:25
森林惑星エンドア…アウター・リムの外れに浮かぶ、文明の香りは遠いが美しい惑星である。この
惑星の軌道上に最近、人工の天体が浮かぶようになった。銀河帝国軍の"極秘超兵器"が建造さ
れつつあったのである。

そしてこの惑星の地表にはそれを守るシールド発生装置が建設され、守備隊も配置された。反乱
同盟軍の破滅は近く、帝国の一層の隆盛を誰も疑うことは無かった。しかし、破滅に向かっていた
のは彼らの方だった。

――エンドア星系・エリア48

普段は往来もまばらなこのエリアに、大規模な帝国艦隊が集結していた。フリゲートやクルーザー、
そしてスターデストロイヤーも。しかし、それらの決して小さくは無い艦船が救命ボートか駆逐艦の
ように見えてしまうほど巨大な戦艦が中心にいた。エグゼキューター級スタードレッドノートである。

エグゼキューターは銀河帝国の威信をかけて建造した帝国艦隊の総旗艦である。全長は17km.を
超え、数千の航空機と数個師団を内包し、一つの惑星を破壊できるだけの力を秘めていた。まさに
皇帝パルパティーンの理想の果てを体現したと言える代物であった。

今、この戦艦の艦橋に2人の男が立っていた。この艦隊の司令長官ピエット提督と、艦長のゲラント
大佐である。彼らは皇帝によって、"極秘超兵器"の護衛任務を与えられていたのである。その内、
黒い制服を着た将校がやって来た。彼の踵を鳴らした音で、初めて彼らは気付き、振り返る。

「提督、全艦船戦闘配置に就きました。サラストの敵艦隊はハイパースペースに突入し、こちらに向
 かっているとのことです」

偵察部隊の指揮官のメリジク中佐である。彼はしばしば、民間船の船長に化けて諜報活動を行うこ
とを得意としており、優秀なスパイとして知られている。

「よろしい、ここで待機するとしよう」
「迎撃なさらないのですか?」

提督の意外な言葉に、艦長がすぐさま疑問を口にする。報告をしたメリジクや、彼らのそばに居た司
令要員達も艦長と似たような反応を示す。言った本人の提督も、少々、落ち着かないそぶりを見せな
がら続けた。

「皇帝陛下の勅命だ。何か特別な計画がおありらしい。我々は敵の退路を塞ぎさえすれば良いのだ」

そう言って彼は再び窓の外を眺めた。勅命とあれば、彼らに議論の余地は無い。ただ、戸惑いながら
も従うしかなかった。

――第2デス・スター・火器管制室

この"極秘超兵器"の北半球に設置されたこの区画は、この計画の中で最も重要なものであり、存在
意義そのものである。帝国艦隊の半分を動員してやっとという仕事を、一発で片付けてしまうからだ。

この区画は体感的には決して寒くは無い。デス・スター内は完全に温度が調節されており、快適な環
境で将兵から作業員に至るまで自分の仕事を行える。ただ、あらゆるものが金属を始めとする無機物
で構成されている為か、視覚的には寒々としたものだった。そして人の心も。


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