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持ち帰ったキャラで雑談 その二

251煙の向こう側:2008/01/29(火) 23:01:53
縁側から立ち昇る煙にナハトは首を傾げた。
はて、こんな時間に誰か縁側でするめでも焼いているのだろう。
そう思い、鼻を動かすも感じたのは独特の苦味を含んだ臭い。
それが煙草だと分かっても彼には誰が吸っているのか、見当もつかなかった。
そもそもこの家に煙草を吸う粋狂などいない筈だ。
そう思いながら、庭へ回り込み、縁側に腰かけている彼女と目があった。
冬眠したんじゃないのか、と問えば、珍しく目が覚めたのだと返された。
自前の物だろう肘掛けにもたれながら、煙を吐き出す彼女に肩をすくめ、隣に腰掛ける。
縁側と居間とを仕切る障子は閉めきられおり、縁側はひんやりとした空気と煙草の煙に包まれていた。
何をする訳でもなく、ぼんやりとするナハトへ彼女が一服いかが?とキセルを差し出す。
煙草は吸わない主義だと返せば、残念ねと彼女にしては珍しくあっさり引き下がった。

煙草の煙が出なくなった頃、彼女は自身のキセルに残った灰を火鉢に落とした。
今度は春まで起きるなよ。
皮肉を込めて、ナハトが笑いかけると彼女は
なら早起きしようかしらと微笑み返す。

性悪め。
お互い様でしょう?

彼女がいなくなったそこから彼もようやく腰を上げ、
縁側に僅かに残った煙を空気に溶かしていくのだった。


なんとなくゆかりんはキセル吸ってそうなイメージ


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