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持ち帰ったキャラで雑談 その二

245何かが足りない:2007/12/25(火) 16:47:11
マキシミリアン=ヴィアーズ…帝国軍の大将軍にして、数々の戦いの英雄にして、機甲部隊の
運用の天才…肩書きと名声をほしいままにし、大提督ピエットの親友であることから、その地位
も磐石。軍人としては非の打ち所無い人生を送っていた。軍人としては。

ヴィアーズ「…」

1人で自身のオフィスに篭っている時には、ポケットからロケットを取り出し、ある写真を見るの
が彼の習慣となっていた。息子、ゼヴュロン=ヴィアーズの写真である。彼の息子は皇帝の掲
げる新秩序を崇拝する父親と袂を分かち、反乱同盟軍に行ってしまったのである。妻を事故で
亡くした彼にとっては唯一の肉親であるにも関わらず、だ。

ヴィアーズ「私の方針が間違っていたのだろうか…?」

虚空に疑問を放つのもいつもの事だ。彼は典型的な仕事人間であり、家庭的では無い、とは
言い切れないが、過保護な父親でもなかった。妻が亡くなったときでさえ、軍事アカデミーを卒
業したばかりの息子には、帝国軍に仕えることで母との思い出を誇りに思うようにと言った。
それが彼の心の琴線に触れたのだろう。親子の溝は決定的なものとなった。

ゼヴュロンはしばらくの間、将校として働いていたが、機を見て、反乱軍に逃亡した。この時は
ヴィアーズも連日査問委員会へと呼び出された。彼はヴェイダーに拾われたことで、不問にさ
れたが、息子の上官と同僚は軍籍を剥奪され、その後の行方は分からなくなってしまった。彼
は今でもそのことを思うと、胸が痛む。しかし、それでも考えを改めることは無い。

ヴィアーズ「いや、そんな事はあるまい。ゼヴュロンは愚かな反動分子に誑かされただけなのだ」

先程放った自分の疑問に答えるのも自分だった。自分を否定することは皇帝の理想を否定す
ることになる。彼にできることではなかった。

ヴィアーズ「ならば…」

自分と同じ者をこれ以上出さないようにしよう。椅子から腰を上げ、背後の窓から下を見下ろす。
インペリアル・パレスには数階ごとに空中庭園が設けられている。その中でも最も高いところに
ある庭園を、彼の親友とその妻と息子達が散歩していた。その妻の数に彼は苦言を呈したくも
なるが、今のところ仲良くやっているようなので口出しはしない。ただ、自分の役割は彼らを見
守り、破滅を再び起こさせないようにすることであると再確認した。


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