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持ち帰ったキャラで雑談 その二

231憐哀編side春原:二章「幸福の押し売り」     4/4:2007/11/25(日) 21:21:50
「ここまで来て、今更お前だけ置いていけるかよ」
 頭に置いた手を、適当に動かす。
 天然の金髪がぐしゃぐしゃになった。
「え……」
「ずるいんだよお前。僕の意見なんて最初から聞こうともしないくせに、
 自分の意見ばっか僕に押し付けてきやがって」
「…………」
「僕は他人に動かされるなんて御免なんだよ」
 押しつけた手のせいで、イサがどんな顔をしてるかはわからない。
 わかりたくもなかったね。
 こんなこと言わなきゃならない自分にもうんざりだ。
「僕は好き勝手にやる。僕がしたいことだけをな。
 ついてきたけりゃついてこいよ」
 手がはねのけられた。
 見たくもない顔が上目づかいでこちらを見上げてくる。
 薄く涙のにじんだ顔。
 すがられるのなんて御免だ。
 けど、今ここでこいつを見捨てるのはもっと御免だ。

「お前が僕の傍にいる限り、僕はお前を見捨てねーよ」

 前から飛びつかれた。
 ある程度予想してたので、今度は倒れずに済む。
「ヨーヘー」
 面倒なので、もう応えない。
 しばらく、そうしてた。


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