したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

持ち帰ったキャラで雑談 その二

229憐哀編side春原:二章「幸福の押し売り」     1/4:2007/11/25(日) 21:13:05
 腕にしがみついて離れないのが邪魔だった。
「だから勘違いすんなよ、別に僕は」
「それでもボクはこーしてたいのでした!」
「僕が迷惑なんだよ!」
「なら喜べ!」
「理不尽すぎませんかねぇっ!?」
 明らかに昨日とは振舞いが違う。
 傍若無人なのは変わらずだけど、それでも昨日はこれだけ近づいてきたりはしなかった。
 距離が変わったんだろうか。
 言うまでもなく、原因は昨夜のやりとりにあるんだけど。
「この方がデートっぽいし」
「デートじゃないんだろ」
 昨夜、こいつ自身が口にしたことだ。
「じゃあデート以上」
「何だよそれ」
 そう言うと、横の姿がニヤリと笑った。
「やーだなー、ボクのこと子供扱いしてるくせに、そんなことも知らないんだー」
「あ? 適当言ってんじゃねぇぞコラ」
「ヨーヘーはドーテーだからそんなことも知らないんだー」
「心の底から大きなお世話ですよねぇっ!?」
 こんなガキにドーテーとか言われたくない。
「大体、これは逃げるためだって昨夜お前自身が……」
 逃げるため。
 そう、これはデートなんかじゃない。

 イサは狙われている、らしい。
 誰にかはわからない。
 本当なのかどうかもわからない。
 けど、少なくとも根も葉もないデタラメじゃないだろう。
 そう思わせるほどのものが、昨夜のイサにはあった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板