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持ち帰ったキャラで雑談 その二

228憐哀編side春原:二章「幸福の押し売り」     1/4:2007/11/25(日) 21:10:59

 二日目 AM 10:00

 お互いに無言だった。
 何とはなしに、話を切り出しずらい。
 昨夜の僕に言ってやりたい。アホか、と。
「あ、ヨーヘー」
 小さな声で、呼びかけられる。
 何故か立ち止まって振り返ることを躊躇った。
 僕はそのまま通りを歩く。
「ヨー…ヘー」
 無視。
 振り返らない。
 いや、振り返ることが出来ない。
 いったいどんな顔して振り返ればいいってんだ。
 誰か教えてくれ。
『あんなこと』した後って、どうやって会話すればいいんだよ。
 すると、
「ヨー、ヘー!」
 体当たりされた。
 背中に強烈な一撃。
 僕はつんのめり、折り重なるようにして倒れた。
「へへ……ヨーヘー」
「浮かされたような声出すなよ! 気味悪いだろうがっ!」
 背中にのしかかる重さは軽かったけど、子泣き爺のように貼りついてくるせいで立ち上がれない。
「じゃあ無視すんなっ」
「うるせぇ! どんな顔して答えりゃいいんだよ!」
「こんな顔でいーじゃん!」
 僕の真横に顔が生える。
 満面の笑み。見てるこっちまで多幸感に包まれそうになる。
 その頬が、心持ち赤い。
「ヨーヘー」
「何だよ」
「ヨーヘー」
「だから何だって」
「大好き」
「……恥ずかしいんだよ」
 気色の悪い感覚。
 僕はロリコンになるつもりはない。
 ない、はずだ。


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