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持ち帰ったキャラで雑談 その二

207少女の心:2007/11/02(金) 17:26:01
数冊のノートを持ってドアをくぐったアサヒは暫し目を瞬き、頭を掻いた。
彼女の目の前には困惑した妖精メイド達と家具を壊し続けるフランドールの姿。
別段珍しい光景ではなかった。
フランドールは時折自身の力に引きずられる様に感情を爆発させ、流れるままに家具を壊していくからだ。
片付けが大変だとぼやくメイド長の顔を思い浮かべながら、メイド達を避け、フランドールの後ろに近付く。
「こりゃ」
ぺちん、という軽い音が広間に響き、妖精メイド達が一斉に逃げ出す。
ただでさえ機嫌が悪いフランドールの頭をあろうことかノートで叩くという行動は彼女達から見れば、
空腹の猛獣の前に肉を持って飛び出す様なものだ。
「あ、アサヒだ」
「アサヒだ、じゃねぇだろ?」
不機嫌そうに振り返る彼女の額に再び一撃。
「家具は壊したらだめだってこないだ言ったろ?」
額をさすりながら、フランドールがうつむきながら答える。
「だ、だって、なんだかいらいらしてたんだもん…」
そんな彼女の頭をぐりぐりと撫でながら、アサヒが困った様に笑う。
「しょうがねぇなぁ、けど、誰も壊さなかったから今回は俺もお前の姉ちゃんに謝ってやるよ。
ただしもうすんなよ?」
そう言うとフランドールの顔が渋くなる。
「私、あいつ嫌いだもん…」
「まあまあ、家具ぶっ壊しちまったんだからちゃんと謝んなきゃ駄目だぞ?
それに俺が居るからさ」
そうして、渋々首を縦に振ったフランドールと手を繋ぎ、
「あー、わりぃけどこれ、片付けといてくれないか?」
物陰に隠れたメイド達にそう言付けて、二人は廊下を歩き出した。


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