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持ち帰ったキャラで雑談 その二

2確執編十章:豪雨の茶会      2/5:2007/05/13(日) 21:31:43
 違う。
 あたしは答えをすでに知っていた。
『知らない』から、知っている。
 赦せなかった。
 あの時の、あのリディアの言葉だけは。
 時間の流れくらいでは消え去らないほどに。

 ――あたしが持たないものを持ってるあの娘が。
 ――あたしが持たないものを手に入れて。
 ――あたしに対して、紡いだ言葉。

 どれかひとつでも欠けてれば、ここまで理性を失うことはなかっただろう。
 あの娘は理解してるんだろうか。
 自分がどれだけの高みからあたしを見下して、あの言葉を紡いだのか。
 持たないからといって、あたしは欠けてるわけじゃない。
 不幸の看板背負って生きてきたつもりなんてないんだ。

 確かにあたしとあの娘はよく似たところがある。
 けど、違う。
 その違いを、あの娘は本当のところ理解してない。
 しょせん上っ面だ。言葉で理性的に区分けして、その意味が見えてない。
 だからあんなことが言える。

 ――バカにすんな。


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