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持ち帰ったキャラで雑談 その二

197英雄・マキシミリアン=ヴィアーズ    2/2:2007/10/21(日) 18:21:15
永遠に続くかと思われた砲撃が止んだ。塹壕に隠れていた反乱軍が這い出してきて、熱気の
混じった外の空気を吸う。決して新鮮なものではないが、雄臭い地下よりはましだろう。だが、
ここは戦場。気の緩みは許されない。ただちにスコープで周囲を警戒する。が、彼らの目には
白い巨獣と地を這う機甲部隊が荒野を悠々と進軍してくるのが見えた。

反乱軍歩兵A「…!正面にAT-AT多数!」
反乱軍歩兵B「TB-4接近中!」

次々に入る報告に、再び司令部は緊張の度合いを増す。司令要員が何かメモされた紙を持
って走り回り、通路では大型の兵器を抱えた兵士が地上へと向かっていた。将校達は騒が
ず指揮を下している。

反乱軍将校「重火器兵は配置につけ!ここがこの惑星最後の拠点だ、絶対に帝国に明け渡
         すな!」
反乱軍将兵「おおーっ!」

気勢を挙げる反乱軍の将兵達。彼ら一人一人が銀河系に自由を取り戻すという使命に燃え
ていた。しかし、それだけで帝国を止めることはできない。

アーネット「将軍、前方に歩兵小隊です」
ヴィアーズ「重火器部隊か。全く問題ない、各車輌適宜攻撃せよ」
マーカンド「ブリザード2了解」
ワッツ「ブリザード3了解」
アーネット「敵、有効射程内に入りました」
ヴィアーズ「情け無用、ファイア!」

たちまち赤い光弾が無数にAT-ATの頭部から吐き出され、自由の戦士達を薙ぎ払っていく。
最初の数秒で40名の小隊は全滅したのであった。彼らにとっては理不尽と言うしかないだろ
う。数多の戦場を潜り抜けてきた彼らが一発も撃たずに倒れることになったのだから。陣地
に配備された兵士達は、前方の虐殺に憤慨し、歯軋りするも、自分達の番が近づいている
ことに恐怖を覚えていた。

反乱軍将校「お前達何を怯えているんだ?帝国の司令官はヴィアーズだ!討ち取って名を
         挙げろ!ホスで死んだ仲間の敵討ちだ!」

彼は士気高揚を図ったつもりかもしれない。だが、却って逆効果だったようだ。帝国の将官
達は大抵、侮られている。ピエットは『皇帝とヴェイダーのイエスマン』などという不名誉な
称号を与えられていたし、ペレオン提督はチキンと呼ばれていた。しかし、彼は違った。敵
からも畏敬を受けていたのである。その間にもヴィアーズと彼のスタッフは重要拠点を探
していた。

ヴィアーズ「敵の最有力抵抗拠点は?」
アーネット「10時方向、距離13.37の陣地です!」
ヴィアーズ「よろしい、照準敵野戦陣地!火力最大…ファイア!」

たちまち、最も強力な抵抗を見せていた陣地から巨大な火柱が上がる。おそらく生存者は
いないだろう。AT-ATの主砲の出力の高さだけではなく、そこには燃料や弾薬が集積して
あった為、誘爆を起こしたのだ。指揮官の失言と、強まる攻勢で完全に反乱軍の士気は崩
壊した。我先に脱出の為の輸送艦を目指し、陣地を放棄していく。最早誰も帝国の進撃と
反乱軍の逃亡を止めることはできなかった。止めにストーム・トルーパーが降車して、陣地
内の残敵を掃討した時、全ては終わった。

アーネット「バレイポット大佐から報告。反乱同盟軍陣地の残敵の無力化を完了。この地
        域は完全に帝国の支配下にあり」
ヴィアーズ「結構。大提督にも通達せよ」
アーネット「はっ!」
ヴィアーズ「これでまた一つの惑星に秩序が戻ったな」

かくしてマキシミリアン=ヴィアーズと彼のブリザードフォースはまたも帝国中の賞賛を集
めたのである。


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