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持ち帰ったキャラで雑談 その二

188確執編終章:無知の再通知:2007/10/09(火) 21:33:03
『ただいまー』
 戻ってきた二人を見た時点で、終わりを悟った。
「おかえりなさい」
「おなかすいたー、ごはんだー」
 目を剥く。
「冗談だよ。そんなに驚かなくても」
「……アスミ病が伝染したのかと思いました」
「けどお腹が空いたのは本当だったり」
「じゃあ俺がとっておきの夜食を作りましょう」
「インスタントラーメン以外なら大歓迎」
「…………お疲れ様でしたー」
「やれやれ…」
 嘆息されてしまった。

「仲直り出来たみたいですね」
「うん? 何のこと?」
 割と不思議そうな顔をされた。
「とぼけないでくださいよ。仲良く帰ってきたでしょう?」
 リディア様は、軽く呆気にとられた様子の後。
 たまりかねたように笑い出した。
「……なんだ、じゃあこれはあなたが望んだ結末とは違ったんだ」
 彼女の言うことが理解できない。
「リディアー、そんな何でも知ったかぶってる奴に教えてやる義理はないわよー」
「んー……それもそうだね」
「いやそこは納得しないでほしいなー、と懇願してみたり」
「アーチェ、どうする?」
「アンタに任せる。あたしはお風呂に入ってから寝る」
「おやすみ、アーチェ」
「おやすみ、リディア」
「わー、俺一人蚊帳の外ですよー…」

 そうして、一人の部屋に、二人きり。
「教えてほしい?」
 焦らすように言うリディア様。
「それはもう」
「簡単に教えてあげられる方法があるけど、どうする?」
「……なんか嫌な予感がしますが、それで」
「じゃあ、まずトイレのドアの前に立ってー」
「立ちました」
「おもむろに扉を開けてー」
「開けました」
「傍らのカーテンを無造作に開けてー」
「開けましぎゃぁあああああああああっ!」
 借家の浴槽はトイレと繋がっている。いわゆるユニットバスだ。
 そこに誰がいたかは――まぁ、語るまでもなく。

「あなたも一度本気でケンカしてみたらわかるよ。いやでも、ね」


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