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持ち帰ったキャラで雑談 その二

187確執編十九章:開演の再演       6/6:2007/10/09(火) 21:31:05

 ・三日目 サイド:リディア

 お互いにやるべきことはやった。
 言うべきことも言った。

 ・三日目 サイド:アーチェ
 
 その上で確かめなきゃいけない。
 今のあたし達に足りていないもの。

 ・三日目

 どれだけの時間が過ぎただろうか。
 折り重なるようにして――しかし、決して重なることはなく――
二人同時に倒れてから、さらにしばらく後のこと。
「私達は、お互いを理解してると思う?」
 切り出したのはリディアの方。
 アーチェは笑う。そんなことは当然だ、とばかりに。
「してるわけないじゃん」
「どうして?」
「あたしとアンタは赤の他人。わかりあえるはずがないのよ」
「……だから、あの時ケンカになった?」
「わかってんでしょ。あたし達は自分が一番可愛かったのに、相手を可愛がってる気になってた。
 まったく理解出来てなかったのに、理解した気になってた」
「そうだね。信じてるつもりになってたから、裏切られたと思った」
「自分が一番可愛いくせに、信じてるも何もあるわけないじゃん」
「ほんと、バカだったね、私達」
「バカもバカ。最高にバカだったわ。春原に勝るとも劣らないくらい」
「友達って大変だね」
「大変だなんて思ってる時点で相当ダメだと思うけど」
「けど、私はあなたと友達でいたいよ」
「あたしだってそうしたいに決まってんじゃない」
「……じゃあ、私を許してくれる?」
「は? 本気で言ってるなら怒るわよ?」
「うん、冗談。アーチェがどんな反応をするか試してみた」
「えげつなー」
「お互い様だよ。さっきあなたもやったでしょ」
「私もアンタも似た者同士、と」
「性格は正反対だけどね」
「……お母さんのこと、好きだった?」
「……! うん、好きだったよ。ううん、今でも大好き」
「なんであたしにはお母さんの記憶がないのかなぁ……」
「代わりにお父さんがいるんだからいいじゃない」
「代わりになるもんじゃない気もするけど、ま、そっか」
「考えてみたら羨まれる筋合いなんてなかったよね」
「だから羨んでなんかないっての」
「嘘ですー、嫉妬してましたー」
「それ以上言うとアイツの前でトラクタービームかけるわよ。スカートだと大惨事」
「……まぁ、結局、あれだよね」
「うん。まぁ、あれだーね」
 今までの彼女達に足りていなかったもの。
 それは――

『これからも、こうやってケンカしてこうか』


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