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持ち帰ったキャラで雑談 その二
185
:
確執編十九章:開演の再演 4/6
:2007/10/09(火) 21:27:11
・三日目 サイド:リディア
アーチェが言うには、この世界に死はないらしい。
実際、私自身すぐに、それも何度となく身をもって知ることになった。
せめてもの救いは、威力がありすぎて痛みを感じる間もなく終わることだろうか。
ほとんどゲーム感覚だ。
けど、もちろんゲームとは違う。
「彩れ――フレア!」
ここでは容赦が返って相手を苦しめる。
全力で『殺さない』と、死ぬ痛みを与えることになるだろう。
最初こそ攻撃をかわそうとしてたけど、すぐに諦めた。
回避行動には何の意味もない。
アーチェの全力は半径数キロを一瞬で焦土に変えられるんだから。
彼女はここの仕組みを私よりずっと理解してるみたいで、最初から捨て身で攻めてきている。
それにしても、彼女の力には改めて驚かされる。
彼に対して雷撃を落としている時。
彼女はどれだけ力をセーブしてるんだろう。
・三日目 サイド:アーチェ
リディアの状況判断と適応力は、はっきり言って異常だ。
聞けば、あたしと違って直接『殺された』ことは一度もないらしい。
にも関わらず、死なないことを体で覚えてるあたしと即座に同じフィールドに立ってきた。
これは口で言うほど簡単なことじゃない。簡単なはずがないんだ。
死ぬって言葉の意味は、そんなに軽くない。
「ビッグバン!」
あたしは自分の力に自信がある。
自信がありすぎて、使うことを躊躇ったぐらいだ。
苦しみなんて与えない。
そんなのが神経を駆け抜けて脳に届く前に、あたしの魔法はすべてを塵に還す。
最初からリディアの攻撃をかわすつもりはなかった。
かわす意味なんてないし、かわせるとも思えない。
リディアの全力はあたしがそれと知覚するより早く空間を沸騰させられる。
そもそもこれは『相手を倒す』ことが目的じゃない。
それには、この世界はこれ以上ないほどうってつけだった。
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