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持ち帰ったキャラで雑談 その二
18
:
対峙編 1/7
:2007/05/22(火) 22:03:42
――誰がこの世界を定義したんだろう。
らしくないと思う。自分はいつからそんな哲学めいたことで悩むようになったのか。
けれど、考えずにはいられない。
夢でもいいと思っていた。
すべてがある一瞬で消えてなくなってしまってもいい。
今を全力で楽しむことが出来るのなら。
――なら、あたしは何が許せないんだろう。
らしくない。悩むのも、いらつくのも、全然自分らしくない。
いつからこんなにも後ろ向きな人間になったのか。
そこまで考えて、ふいに、自嘲。
――『あたしらしい』って、何だっけ?
「ねぇ、リディア」
アーチェの問いかけに、リディアは振り向かずに応える。
「何?」
「何で、アンタはアイツを許せるの?」
彼女の視界には、蒼しか映っていない。
空の蒼。海の蒼。そして、境界を結ぶ蒼。
ここにリディアを呼び出したのはアーチェだ。
話がしたかった。彼女が何を思ってその道を選んだのか。
「許す、って、何を?」
とぼけているのではない。リディアは本気で、アーチェの言葉が理解できないのだ。
自分と同じでありながら、自分とは異なる結論を導き出した少女。
「リディアだってもうわかってんでしょ? あたし達はアイツが作ったオモチャ。
所持されるのも、捨てられるのも、全部アイツの気分次第」
「………………」
「あたしね、ようやくわかったんだ。なんでこんなにイラつくのか。
――あたしがね、いないの。どこにも」
自分はここにいる。だが、ここにいない。
「アイツは、あたしのことを何にも理解してないのに。
それなのに、自分の都合であたしの心を捻じ曲げる。
……そんなの、あたしは耐えられない」
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