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持ち帰ったキャラで雑談 その二

177確執編十八章:調和という名の歯車     3/7:2007/10/08(月) 17:22:25
「ただいまー」
「あ、リディアだー」
 ぱたぱたと駆け寄るアスミを、優しく抱きとめるリディア様。
「ただいま、アスミ」
「おなかすいたー」
「こらこら、いきなり晩飯を要求しない」
 襟首をつまむ。「はなせー」と暴れるアスミを一蹴しつつ、
「おかえりなさい、リディア様」
「ただいま。はいこれ、おみやげ」
 手渡された包みを見て、感慨深い思いを抱く。
「これが正しい渡し方です。満点です。さっき零点を見せ付けられたばかりだからなおさらそう感じます」
「うん、わけがわからない」
「そんなところだけアーチェと被らないでください」
 表情が、わずかに変わる。
 穏やかな笑みの中に、かすかに混じったそれは――
「もう帰ってきてるんだ、向こうも」
「えぇ、ほんのついさっきですけどね」
 包みを開けてみる。案の定というか、出てきたのは八つ橋だった。
「流石です。見事です。京都と言えばこれ以外にありえない」
「アーチェは、どこにいるのかな」
 トーンが変わっているところはあえて無視。
「彼女なら地下にいると思いますよ。さっき下りてくのが見えたん」
 で、と言い切る前に言葉を止める。
 地下へのハッチがふいに開いた。
 この季節、体感温度が異様に低く感じられる地下室に、好んで下りたがる者はほとんどいない。
 開発者コンビを除けば、「外よりはマシ」と寝床に使っている男組だけだ。

 そして今日に限って、例外がもう一人。


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