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持ち帰ったキャラで雑談 その二

174星の海:2007/10/07(日) 23:15:06
「たまには見上げる星というのもいいものだ」

そう言ったのは白い軍服を着た男―――大提督ピエットである。そしてその傍らには少々、
変わったポニーテールの女性―――アッシュが座っていた。彼らは今、都市郊外の丘に座
って、空を眺めていた。人工の光の少ないここでは、普段は見えない星も明瞭に見る事が
でき、まさに、星の海と形容するにふさわしい光景が彼らの視界の先に広がっていた。

「そうだな…いや、私にとってはこういう視点が当然だったのだが…」

男の先程の発言に対して相槌を打ち、自分のかつての立場を告げるアッシュ。彼女は元は
といえば、ハイラルという異世界の王国の騎士である。当然、その世界では、彼女のみなら
ず、多数の人々にとって、星々と同じ高さに登ろうなどとは夢にも思う事ではなかった。が、
今ではその非現実が現実となっている。そうなった後で、かつての常識の中に戻ると、違和
を感じるものである。

「まあ、喧騒を離れれば色々、考えや感じ方も湧くものさ。いつもなら、何がおかしくて、何が
当たり前かだなんて考えないだろう?それだけでも出てくる価値はあったさ」

彼女が言葉にしていない部分までを見通して、彼は語りかけた。普段、彼の喋る諧謔や口説
き文句とは違って、こんな時の彼の言葉は傾聴に値するように思われる。

「ふん…確かに出てくる価値はあったな。久しぶりにまともなお前を見た気がする」
「相変わらず、君は辛辣だね…だいぶ冷えてきた。そろそろ戻った方が良さそうだ」

そう言うと、彼は待機させていたシャトルへと彼女を促した。彼らの姿が消えると同時に、ライト
ブルーの機体が浮き上がり、星の海へと消えていった。

「間近で眺める星もいいものだ」





戦争物から離れてみようと試行錯誤した産物…o...rz
お題に沿っているかも怪しいものです…


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