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持ち帰ったキャラで雑談 その二

168少女、思い:2007/09/22(土) 02:31:28
最近、自分を呼ぶ声がする。
そう、姉に話すと姉はただ寂しげに笑って「それは“オトウサマ”の声だよ」と言った。
オトウサマ、私を作った知らない、ニンゲン。
姉にとってお父様より大切な…ニンゲン。
以前お父様とそのニンゲンのどちらが大切か、聞いた事があった。
お姉様は手入れの手を止め、困った様に笑っていたのを、私は覚えている。

彼はそんなに、そんなに大切な存在なのだろうか?
姉妹を互いに戦わせる様なニンゲンが。
その問いかけにもお姉様は困った様に笑っていた。
「アリスがオトウサマの願いだから…」


“薔薇水晶…”
また、声がした。
「どうしたんだ?」
お父様のぶっきらぼうな、心配してくれてる声に私は首を振った。
お父様は少し肩をすくめると、再び髪を柔らかなブラシでとかし始める。
…お姉様は贅沢だ、お父様の愛を受けながら、他のニンゲンを求めている。


そんな、姉への嫉妬にも似た思いがいつしか私にオトウサマに対して怒りに近い感情を抱かせていた。

「はて、では貴方はアリスゲームを放棄すると?」
目の前の兎男の問いに薔薇水晶はただ無言で見つめ返した。
ただ、彼女が纏う闇は落ち着きなくうごめき、明らかな敵意を現していた。
「ですが…宿命から逃れられませんよ?
貴方がいくらあがこうとも全てはいずれ一つとなるのですから」


―あら、今日はずいぶんと早いじゃない

―え?ナハト?

―紫が言うにはゼロツーともども帰ってこれなかったみたいよ?

―それより、一緒に朝御飯はいかが?


そして、今日もまた一日が始まる


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