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持ち帰ったキャラで雑談 その二

15紅魔の見る夢:2007/05/21(月) 18:44:08
「これはどういう事?」
しん、と静まりかえった館を見回しながら、レミリアは不機嫌そうに呟いた。
たしか…ロビーで弾幕ごっこをするフランドール達に苛立ちを覚え、部屋のベットに潜り込んだ筈だった。
それから…急に紅茶が飲みたくなり、咲夜を呼びつけたのだが、いつまで経っても現れない彼女に苛立ちを覚え始め、部屋を出たのだが…。
「全く…ほんとに揃いも揃って役に立たないメイドばかりね。
主人の呼び出しに応えないなんて」
苛立たしく靴音を響かせながら、長い廊下を進む。誰一人の姿もない。
「…………」
やがて苛立ちは焦りに変わり、半ば走るかの様に廊下を進む。部屋を一つ一つ見ても、誰も居ない。
「ちょっと!誰か、誰か居ないの!?」
叫びながら、廊下を走る。普段なら「お嬢様、はしたないですよ」と背後に現れる咲夜が居ない。
「パチェ!門番!咲夜!フランドール!お願い…誰か」
手摺に手を付きながら、乱れた息を整える。
誰も居ない。そう思っただけで吐きそうになった。


(っしゃあ!今日は負けねぇからな!)
「!?」
(へーんだ。アサヒになんか絶対負けないよーだ!)
不意に聞こえた声に手摺から身を乗り出す。
そこにはいつもの様に弾幕ごっこに興じる妹とその友人の姿。


楽しそうに笑い合う二人がどこか遠くにあって、ただ一人取り残された気持ちになって。
「淋しかった…?この私が…?」
そう言った途端、レミリアの視界は闇に包まれた。


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