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持ち帰ったキャラで雑談 その二

14紅魔の見る夢:2007/05/21(月) 17:37:18
紅魔館のロビーで引っくり返っている少女の姿にレミリアは微かな頭痛を覚えた。隣では少女の゙母゙が手摺に寄りかかり、からかう様に笑っている。
「ごめんねぇ、フランドール。アサヒったらいつまで経ってもよわっちくてつまんないでしょ?」
フランドール、と呼ばれた少女がきょとんとしながら、レミリア達を見上げ、困ったように首を傾げた。
「うるせぇよ、大きなお世話だ」
倒れたままの少女、アサヒが服の埃を落としながら、不機嫌そうに起き上がる。
途端にフランドールが彼女に飛び付き、心配そうに顔を覗きこんだ。
「アサヒ、大丈夫?手加減、また出来なくて…ごめんなさい」
しゅんと力なく羽根を垂らしながら、フランドール。
「気にすんなよ、誰だって初めはそんなもんだってーの」
くしゃりと少女を撫でてやりながら、励ますように笑いかける。
「そうそう。アサヒだって今もよく真っ黒になってるからねぇ」
「そうなの?」
「だーっ!母さん!あることないこと言うなよ!
フランも!母さんの言ってる事なんか信用すんなよ!」
一人わめくアサヒの様子がおかしく、思わず誰もが吹き出す。


ただ、一人を除いては。


「…くだらない」
そう吐き捨て、背を向けるレミリアに紅がふと思い付いた様に声をかける。
「レミリア、そんなにあの子が嫌いなのかい?」
その言葉に一瞬、足を止めかけ―しかし、何事もなかったかの様にレミリアは足早に暗がりへと姿を消したのだった。
「…素直じゃないねぇ」
そんな紅の呟きはレミリアが歩いていった廊下に溶けて、消えた。


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