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持ち帰ったキャラで雑談 その二

122ギャラクティック・コンクエスト:序章・工業惑星マイギートー:2007/07/20(金) 11:58:12
――残存帝国艦隊旗艦SSDエグゼキューター

『執行者』の名を冠するこの白い巨艦はかつて、デス・スターと並んで、帝国の威信を示すものであった。
が、今では一戦闘艦として『新銀河共和国』を僭称する反乱同盟軍や裏切り者の総督や軍人達の軍隊
と惑星や宙域の覇権を巡って戦いに明け暮れる毎日である。しかし今は反乱軍の手から奪回したばか
りの工業惑星マイギートーの軌道上に浮かび、束の間の平和を得ていた。そして、艦隊を束ねるピエット
は司令官にのみ使用が許される瞑想室で瞑想に耽っていた。

ピエット「…」

一方、ブリッジから瞑想室へと通じる白く長い廊下を背筋を伸ばして歩く黒髪の女性が居た。彼女はこの
近代的な戦艦には似つかわしくない、中世的な…帯剣をし、まるで剣士のような装束に身を包んでいた。
しかし、いつもは傲慢な態度の帝国の将校やストームトルーパー達が敬礼しているところを見ると、相当
高位の人物なのだろう。彼女は瞑想室のドアの前に止まると、慣れた動作でロックを解除し、中に入った。
本来、司令官が瞑想中にこの部屋に入るのは御法度である。この事からも彼女の地位が分かる。

――SSDエグゼキューター・瞑想室

薄暗い部屋の中央には巨大な貝のような機械が置かれていた。この機械こそが、瞑想室である。これは
かつてダース=ヴェイダーが使用していたものと同じ仕様のものであり、ピエット曰く、「暗黒面の力が身
につくような気がする」とのことだ。そして彼女が横にあるコンパネを操作すると、すぐに瞑想室の屋根が
上に持ち上がり、白い大提督の制服を着た男が姿を現した。

ピエット「やあ、アッシュ」

男はこの女剣士のことをアッシュと呼んだ。これかもし彼女でなく、将校やストームトルーパーだったら、
その者は良くて叱責、悪ければ軍法会議にかけられているだろう。そうではなく、機嫌よく挨拶したところ
から、関係も大体分かってくる。

アッシュ「またここに居たのか」
ピエット「うむ、深遠なる知恵の完成について考えていた」
アッシュ「また、訳の分からないことを…で、何か分かったのか?」
ピエット「今夜のおかずはほうれん草のソテーとみた」

次の瞬間、ブラスターよりも早いアッシュの斬撃がピエットを襲い、断末魔が瞑想室内に響き渡ると同時
に、白い瞑想室と制服を深紅に染め上げた。だが、そこは戦闘機に特攻されようが、デス・スターに特攻
しようが死ななかったピエットである。彼の魂は直ちにフォースの冥界から帰還し、抗議の声をあげた。

ピエット「何をするんだ!この神聖なる瞑想室を血で染め上げるとは!」
アッシュ「この忙しい時に何を考えているのだ貴様は!何が深遠なる知恵の完成だ!おかずくらい主計
      将校にでも尋ねれば良いだろうが」

まさに正論である。戦闘が終われば、占領統治の方針の決定や、兵員や物資の補給、敵産の接収、論
功行賞など、すべき事は山ほどあるのにもかかわらず、彼は夕食の献立を数時間に渡って予知しようと
いう時間の浪費を行っていたのだ。もっとも、確かに献立はその通りであったが。

ピエット「それはそうだけどさ。で、戦後処理は誰が担当している?」
アッシュ「ヴィアーズ将軍とフリーマン博士を中心に委員会を設置した」

そうかと言って、彼はがっしりした体格の戦友と髭面の物理学博士をの顔を頭に浮かべた。どちらも信用
のおける優秀な人物なので、間違いは無いと彼は判断した。彼女はピエットの代理人という地位にあり、
この人選も恐らくはアッシュが行ったものだろう。ピエットは彼女の的確な人材の配置に満足していた。


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