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持ち帰ったキャラで雑談 その二
121
:
確執編十六章:同志の見極め 6/6
:2007/07/17(火) 21:38:05
結局、杏はセリスの傍らに寄るというミッションに成功した。
「ねぇ何でそんなにデカいの?」
「…いや、自然と」
というか、セリスが少しずつ距離を開くたびに杏が同じ分だけ縮めてるんだけど。
基本的にセリスは明確な拒絶を示さない。態度で避けてることを表すだけだ。
今、杏はそれをわざと無視してる。
「もっかい触っていい?」
「……ダメ」
「わかった。じゃあ揉むわ」
「ひぅっ!?」
抱きついた。同性じゃなかったら犯罪以外の何物でもない。
――と、昨日四葉に対して同じことをしたのは棚にあげつつ。
小さく震えるセリスの肢体。
それが――わずかに、動いた。
「…………へ?」
そばで見てたあたしでさえわからなかったんだから、杏には何が起きたかさえ把握出来なかっただろう。
セリスが杏の後頭部を掴んで嗤っていた。
速い。お湯の中という制約すら無視して、まばたきする間に杏を組み伏せていた。
「…頭を湯の中に漬けてもいい?」
「いいわけないでしょ!」
「わかった。じゃあ沈めるわ」
沈めた。杏のもがきなんてものともしない腕力で。
「楽しいね」
「へ?」
「こういうのも、うん。そんなに悪くない」
言って無邪気な子供のように笑う。
何だ、こんな風にも笑えるんじゃん。
「ならさ、もっとあたし達に寄ってもいいんじゃない?」
「……私はよくわからないから」
「人はわかりあえるって言ったのは誰だっけ」
「! ……そうだね、そうだった」
笑みが翳る。何となく何を考えてるか想像がついた。
「ね? 言葉で言うのは簡単でも、行動にするのは大変でしょ?」
「そうかもしれない――
――けど、不可能だとも思わない」
つられて笑う。
そう、それが正しいんだ、きっと。
「それとさ…杏、そろそろ離してあげたほうがいんでない?」
慌ててセリスが後頭部から手を離しても、杏はしばらく浮いてこなかった。
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