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下らない生活７１
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（思い出した。クルマ屋の一件の日にあそこへ寄ったとき、おれ、もう気温が高くてクルマの中熱いんだよね
だからサンダルだったんだよ、自分で気に入ってる良いサンダルなんだ、レトロな感じの。おれ、さすがに？
常識的に？クルマ屋へはそれ履いて乗り込んではいけなかったけど、おれ、ここならいっか。って、いいんだ
もう裸になろうって、思って、裸を見られて終わりなら、終わりだって思って、そもそもクルマ屋で終わりだった
んだから(笑)。うん。だって毎日だから。毎日靴履き替えて過ごすわけにいかないし、苦しいから。気にするとこは
気にして、自分で大丈夫だろのラインは大丈夫なんだって、おれはそのままでそっちへ寄ったんだ。そんで2人並んでて、
おれ3人目で、おれ3人でジーっと視線向けて待つのやりたくないから、体ごとそっぽ向けて他の物眺めたりして「何とも
思ってません」ふうな(笑)そんな感じで時間潰して、そんときでもチラっとは見るじゃん？そしたらそんときマスクしてたけど
目が笑ってたんだよね。あっちも何かを感じたんだろうね。何かはおれは知らないけど。可能性はかなりの低さではあるけど
もしかしたら、おれのサンダルで笑ってくれたかもしれないわけよ。うん、まあ、その、おれのサンダルに好感を持ってくれたの
かもしんねえなアレは。十中八九他の事だったとは思うけども。おれはそのときサンダルで行ったろって思ったんだよな）
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