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:
名無し乙
:2006/04/30(日) 23:48:23
プロローグ『主任研究者の日記』
9月24日
記念すべき日である今日より日記をつけることにする。
Genesis-Fighter's Project(以下GFP)の実験用サンプル『Heat』『Ice』『Thunder』が完成した。
効能を試すためまずはラットに投与。経過を観察する。
昔どこぞの製薬会社が起こした生物兵器漏洩によるバイオハザード。
兵器ウィルスの漏洩により、感染した人間は生ける屍と化したという。
さらに、その中でも特殊なウィルスは人間の細胞を根本から変え別の生物にしてしまったという。
もちろん製薬会社が機密保持のため都市ごと消失させてしまったため、あくまでウワサとしてしか伝わってはいないが。
ここで我々は考えた。生物の細胞を変化させるウィルス。
これを旨く応用すれば、生物に特殊な才能を与える事ができるかもしれない。
消失した都市跡にいた生物を採取。そこからウィルスと思しきものを獲得した。
そして、20年にわたる長き研究の末、副作用を限りなく抑えた試薬が今日完成した。
嬉しさのあまり、何か書かないとおかしくなりそうだ。
引き続き三体のラットの経過を観察する。
9月26日
『Heat』を投与したラットが焦げて灰になっていた。
投与量が多すぎたのだろう。次は今の半分の量でやらねば。
『Ice』を投与したラットは、体温がかなり低くなってはいたがピンピンしている。
これが一番実用化が早そうだ。
『Thunder』を投与したラットに変化は無し。
後二日待っても兆候が現れない場合は追加投与をしたほうがいいだろう。
引き続き経過観察。
9月28日
最悪だ…。研究員の中に裏切り者が出た。
研究成果を独り占めするつもりらしい…あの忌々しい餓鬼め…。
研究中のサンプルのいくつかは、奴の手に渡ってしまった…。
私も推定規定量以上の『Heat』を注入されてしまった。
このまま行けば私もいずれ炭になってしまうだろう。
私が持ち出したサンプルを奴とその裏にいる奴らに渡すわけにはいかない。
近くの町に知り合いがいる。彼に託すより他はなさそうだ。
私に残された時間はあとわずかしかないのだから…。
アリス・M・リバーソン
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