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テスト2
85
:
18歳以上の名無しさん
:2025/08/05(火) 08:14:30 ID:DWlEfLeQ0
ある女性がいた。その名は弥栄(やえ)。数十年以上前に数人の使用人と共に屋敷で暮らしていた。早くに両親を亡くしていたので、寂しさから若くして結婚した。
役者のような容姿をしていた夫は、物静かで穏やかな男性のように見えたが……
弥栄(やえ)に一人娘の紗江(さえ)が生まれた時、夫が本性を現す。
夫は常に母子に暴行を振い、母子はいつも傷だらけになっていた。おまけに弥栄が屋敷と共に両親から譲り受けた掛け軸や骨董品を売り払っては、賭け事や酒に湯水のごとく金を使ったという。
彼女が咎めようものなら、それこそ失神するまで殴られ続けていたらしい。
これらの事もあり、使用人は皆、夫を恐れて逃げ出してしまう。
だが、ある大雨の翌朝、夫が近くの川で溺死しているのが町の者に発見された。その前日は視界が悪く、さらに足場も悪かった事から、足を踏み外して川に転落したものと思われる。町の者は誰一人として彼の死を悔やむことはなかった。
だが、弥栄の悲劇はこれで終わらない。
娘の紗江が病に倒れてしまう。町の人々は皆、母親を気の毒がり、なんとか力になろうとした。ある者は、紗江と年齢が近かったこともあり、見舞いの品を手に、何度か屋敷へ上がっていた。
弥栄は娘の紗江の頭を冷やしたり、重湯を呑ませたり、体を拭いてやったり、吐いた物を片付けたりと休む暇もなく働いた。薬湯や消毒薬の匂いを消すためか、病床の娘の心を癒やすためか、彼女の屋敷には常に、芳ばしいお香が焚かれていたという。
そんな献身的な看病も虚しく、紗江の容態は回復に向かったどんでん返しに、急速に悪化。やがて声を出すこともままならなくなり、十歳を迎える前に息を引き取ってしまう。通夜の晩、弥栄は紗江の部屋の座鏡の前で泣き崩れていた。
葬式が終わって間もなく、庭に埋めた紗江の遺体が掘り起こされ、現場には少女の着物のみが遺されていたという。弥栄は献身的に看病したにもかかわらず娘を失った悲しみのあまりか、ふらりとどこかへ行き、そのまま行方知れずとなってしまう。
その後、鬼舞辻無惨と出会い、鬼となる。
ここまでだとあくまで悲劇の女性のように聞こえるが、
実態はまるで違っていた。
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