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聖・アトリエル学園
16
:
(´-ω・)
:2008/02/02(土) 05:38:42
ある日の話
ある日。私は泣いていました。けれども周りはとてもにこやかで、世界はまぶしく輝いていました。
ある日。公園で探し物をしていました。ベンチに座っていた人がソレをくれました。少し、幸せでした。
ある日。旅行に行きました。隣に座った人がおやつをくれました。空腹が消えました。
ある日。電車で席を譲りました。恥ずかしさとお礼で顔が火照りました。
ある日。倒れかけました。通りすがりの人の優しい声に救われました。
ある日。差し出した手に応えてくれる人がいました。その笑顔に癒されました。
ある日。変わりかけの信号で、手を引かれました。その優しさに笑みがこぼれました。
ある日。横にいた見知らぬあなたが、楽しそうに話をしてくれました。心穏やかになりました。
ある日。四葉のクローバーを小さな手に握らせました。柔らかく、未来を感じる手でした。
ある日。周りはとても、とても悲しそうに泣いていて、機械の単調な寂しい音はかきけされるほどで、霞む目で見えたあなたの小さな手は、とても暖かで、少し震えていて、なによりもどうしようもない安堵を与えてくれるもので。私はゆっくりと目を閉じて、まぶしい世界が遠くになっていきました。
あまりにも平凡でちっぽけな、ドラマとは無縁なある日のお話。
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