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百物語2017雑談 兼 避難所スレ
123
:
メメコ 3/4
:2017/09/17(日) 00:38:38 ID:???
これもじいさんから聞いた話。
そんときは長期の山入りじゃなく、町まで買い物に出て峠越えの近道で帰るところだった。
だから鉄砲はもちろん山刀も持ってなかった。
町にはなんと、かんざしを買いに行ったってことだった。
娘、俺の母親だな・・・にくれてやるためと言ってたが、これは怪しいもんだと思ったね。
ずいぶんと浮気をしてばあさんを泣かせたって話も聞いてたから。
それはともかく、昔の人は1日歩きづめでもまったく平気だったらしいな。
じいさんが提灯を下げて林の中を歩いてると、
いつの間にか道の前に人の姿がある。あでやかな着物を着た娘っ子のようだ。
こんな夜更けに若い女が一人で歩いてるなんてありえない話で、
じいさんは「ははあ、狸か狐だろう」ってすぐに察したそうだ。
でね、面白くなって、相手がどう出るか見てやることにした。
化かしにきたんだろうが、夜道の退屈しのぎに逆にこらしめてやろうと思ったらしい。
足を早めて娘に追いつき横に出ると、娘はなぜか手に風車を持ってた。
娘がじいさんのほうを見てしなを作ったときには、笑いをこらえるのに苦労したそうだ。
で、「夜道は心細いので、御同道してもらえれば心強い」みたいなことを言う。
じいさんは「いいすよ」と答えて、しばらく並んで歩いた。
そのうちに娘が、じいさんに「刃物は持っておりますか」と聞いたそうだ。
じいさんが「持ってない」と答えると、娘は心なしか笑って、
「この風車、弟にやろうと思って買ってきたものの、回りが悪くて。
ちょっと見ていただけませんか」と言ってきた。
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