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「従軍」という言葉

1/│ヽ倉秀夫@匿名:2007/04/22(日) 20:21:49 ID:GXJL6z7M
ttp://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2007/04/post_c695.html

2/│ヽ倉秀夫@匿名:2007/04/24(火) 00:38:39 ID:XkHue5rM
(千田夏光氏の著書を読んではいないのですが)「従軍慰安婦」という言葉が「軍の強制」という説明で登場したため、「強制」という意味合いを含んだ定義になっていると認識されているからではないでしょうか。
問題視しているのは“従軍”ではなく“従軍慰安婦”という言葉であり、それを否定することは、「慰安所」が(あるいは「特殊慰安施設協会」なども)、軍を相手にしていたことを否定するものではないでしょう。
そこは突っ込みどころではないと思いますけどね(お互いに)。

Re'dige' par: mohno | le 23/04/2007 a` 12:35 PM

3/│ヽ倉秀夫@匿名:2007/04/24(火) 23:52:57 ID:Z1ZR/A3g
はじめまして。永井和と申します。

>(千田夏光氏の著書を読んではいないのですが)「従軍慰安婦」という言葉が「軍の強制」という説明で登場したため、「強制」という意味合いを含んだ定義になっていると認識されているからではないでしょうか。

 千田夏光氏の『従軍慰安婦』が刊行された時点で、「「従軍慰安婦」という言葉が「軍の強制」という意味合いを含んだ定義になっていると認識されていた」という推測は、根拠がうすいですね。
 1974年に千田夏光のドキュメント『“声なき女"八万人の告発・従軍慰安婦』を原作とした映画『従軍慰安婦』が東映で制作・配給されます。監督は鷹森立一、脚本は石井輝男。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD20028/story.html
によれば、そのあらすじは、以下のとおりです。 

あらすじ
昭和十二年秋、秋子、道子、ユキ、梅子等は、銘酒屋の主人・金山に前金千円で買い集められた。彼女たちは北九州の貧村の娘で、家のために売られて来たのだが、兵隊を慰めるのはお国のため、と信じきっていた。道子とユキは既に男を知っていたが、秋子と梅子は生娘だったため、金山は後に女たちを支那に送るのに便宜を計ってもらうため、輸送指揮官に水揚げさせた。秋子には幼ななじみの恋人・正夫がいるが、彼は突然北支へ出征することになり、二人はひろ子の上手な取計いでしばしの逢瀬を楽しんだ。昭和十三年春、多くの兵士たちに混って秋子、道子、ユキ、そして病持ちのふさ、朝鮮出身の金子たちが支那大陸へと送られた。九江に落ち着いて間もなくは、慰安婦を求める兵隊の列が絶えず、彼女たちは一日数十人からの相手をした。梅子、道子、ひろ子は数日で前借金を返済してしまう程だったが、若い兵隊に同情し、しいてはお国の為になるのならば、と居残る決心をした。戦争は更に激しく長期化した。従って慰安婦たちも大事に扱われたが、彼女たちの肉体は徐々に蝕まれていった。そんなある日、ふさが喀血して倒れた。ふさは貧しかった母親がただ一つ持たせた綿入れの半纏を装い、皆が合唱する故郷の民謡「佐渡おけさ」を聞きながら息を引きとった。昭和十三年秋、戦場は南下し、日本軍は広東に迫った。慰安隊は前線基地へと送られた。秋子はそこに正夫のいる栄部隊があることを聞かされ、彼を探し求めたが、内心は多くの兵隊に抱かれている自分の哀れな姿を見られるのが、たまらなく恐かった。二人は再会した。そして正夫の暖い言葉に秋子は激しく燃えるのだった。やがて、支那軍の激しい攻撃を受け、負傷者が続出したため、慰安婦は看護婦としても狩り出された。秋子の目前で何人かの将兵が倒れ、遂に正夫も銃弾を浴びた。秋子は無我無中で飛び出し正夫にしがみつくが、その背後から情容赦なく銃弾が突きささった。後に残されたひろ子、ユキ、道子、金子は死んだ仲間を手厚く葬ることもできず、ただ明日への望みを祈るだけたった。

 このサイトに収録されている解説でも「己の肉体を将兵に捧げることが「お国の為」と信じて戦地へ赴いた慰安婦たちの最前線における極限の性を描く」とありますので、タイトルにある「従軍慰安婦」には「軍による強制」という意味合いが定義として含まれているようには思えません。

Re'dige' par: nagaikazu | le 24/04/2007 a` 10:32 AM

4/│ヽ倉秀夫@匿名:2007/04/26(木) 00:14:36 ID:FqLTy7OU
永井さん、解説ありがとうございます。なるほど、失礼しました。この時点では“従軍”=“軍につき従って”なのですね。そして、どこかの時点で、以下のような意味で再定義されてしまったということなのですね。
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%BD%BE%B7%B3%B0%D6%B0%C2%C9%D8&kind=jn&mode=0&base=1&row=0
↑wikipedia より、こっちの方が深刻かも^_^;

Re'dige' par: mohno | le 24/04/2007 a` 08:14 PM

5/│ヽ倉秀夫@匿名:2007/04/26(木) 19:38:27 ID:Xm32CYCM
はじめまして、mohnoさん。

>この時点では“従軍”=“軍につき従って”なのですね。そして、どこかの時点で、以下のような意味で再定義されてしまったということなのですね。

 私のコメントはすこし舌足らずだったようですね。小倉さんが正しく指摘されているように、「従軍」という言葉そのものには、今も昔も「軍により強制された」という意味合いは含まれません。「従軍」とは、「軍の一員としてまたは軍につきしたがって戦地に行く」という意味です。

 「従軍」という言葉に「軍により強制された」という意味を含ませて解釈するようになったのは、あるいはこの語は、そういう意味をもつとの新たな解釈を創出した(私にはそれは誤解釈としかおもえませえんが)のは、1990年代になって「従軍慰安婦はなかった」という言説を主張した人々です。

 お示しの大辞林の「従軍慰安婦」の項は、「「女子挺身隊」の名で」という箇所については、再検討すべきでしょうが、しかし、「兵士相手に慰安所で性の相手となることを強要された女性たち」という説明は、まちがいないく正しい。

 この説明は「従軍」をとったただの「慰安婦」でも変わりません。すなわち「従軍」ではなくて、「慰安婦」という言葉の中に「軍により強制された」という意味が付属しているのです。
 しかし、さすがに「従軍慰安婦はなかった」という主張をする人でも「慰安婦はなかった」と強弁する人はいません(本当ならそう主張すべきところなのですが)。
 そのために、「従軍」という言葉の方に、語義としては本来は含まれていないはずの「軍により強制された」という意味が、押しつけられることになったのです。

 

Re'dige' par: nagaikazu | le 26/04/2007 a` 11:13 AM

6/│ヽ倉秀夫@匿名:2007/04/26(木) 19:38:51 ID:Xm32CYCM
たとえば、ご紹介くださった映画のあらすじからは、

> 「慰安婦」という言葉の中に「軍により強制された」という意味が付属している

とは読めないですね。
(池田氏のブログもご覧になっているのでしょうから、同じ話を繰り返してもしかたがない気はしますが)

Re'dige' par: mohno | le 26/04/2007 a` 12:11 PM

7/│ヽ倉秀夫@匿名:2007/04/27(金) 20:45:34 ID:ZwsPhGYE
mohnoさん

>たとえば、ご紹介くださった映画のあらすじからは、

>> 「慰安婦」という言葉の中に「軍により強制された」という意味が付属している

>とは読めないですね。

 それはご指摘のとおりです。この映画では、「従軍慰安婦」にも、「慰安婦」にも「軍により強制された」という意味は付属していません。

 しかし、mohonoさんが紹介されたgooの国語辞典では、「慰安婦」とは「従軍慰安婦」と同義とされていますから、この場合には、「慰安婦」にも「軍により強制された」という意味が付属していることになります。

 ちなみに、gooの国語辞典では、「従軍」は「軍隊につき従ってともに戦地へ行くこと」ですので、「軍により強制された」という意味は含まれていません。

 元慰安婦による訴訟がひとつのひきがねとなって、1990年代には「従軍慰安婦」は「軍により強制された」との解釈が一般的に広まります。それとともに、それを否定する動きも強力におこってきました。それ以前には、「従軍慰安婦」は「従軍」していたのか、それともそうではなかったのか(表現を変えると、慰安婦は軍と関係のない民間の売春婦だったのか、否か)が争点でした。しかし、軍との関係を認めた河野談話以降は、「軍による強制」があったのか、なかったのかに、争点が移行します。

 「従軍慰安婦」は「軍により強制されたのではない」すなわち「軍による強制はなかった」と主張する論者は、「従軍慰安婦の軍による強制はなかった」とは言わずに、端的に「従軍慰安婦はなかった」と主張しました。元来は、この「従軍慰安婦はなかった」は、「「従軍慰安婦」という言葉は当時は使われていなかった」という事実をさすものとして登場したのですが、それがいつの間にか、「従軍慰安婦の軍による強制はなかった」という主張と同じであるかのようにして、流通するようになったのです。

「従軍慰安婦の軍による強制はなかった」。この主張の是非はひとまずおくとして、この文言のままでとどまるかぎり、「従軍」という言葉に「軍により強制された」という意味が生じることは、まずありえません。同じように、「「従軍慰安婦」という言葉は当時は使われていなかった」という命題からも、「従軍」という言葉にそのような意味が発生することも考えられません。

 しかし、「従軍慰安婦の軍による強制はなかった」という意味で、「従軍慰安婦はなかった」という文言が使用されると、「従軍慰安婦」という言葉そのものが「軍によって強制された慰安婦」を意味するものと解釈されるようになります。そして「慰安婦」という存在およびそういう言葉が存在していた歴史的事実は、誰も否定できないので、結局「軍によって強制された」の部分はあとから付け加わった「従軍」の方に帰属せしめられることにならざるをえません。
 その結果あたかも「従軍」が「軍による強制」の意味をもつかのような錯覚が生まれることになるのです。これは、ある意味で論理的な必然であると言ってもよいでしょう。

Re'dige' par: nagaikazu | le 27/04/2007 a` 12:14 AM

8/│ヽ倉秀夫@匿名:2007/04/27(金) 21:01:34 ID:ZwsPhGYE
すみません。“経緯”をご説明くださったのですね。
言葉の問題は、前提条件(事実認定)を確認するには慎重であるべきでしょうが、言い回し程度のことに突っ込んでも(お互いに)仕方がないかと思っています。とくに、今回の場合は辞書の定義すら信憑性に欠けているのですしね。

Re'dige' par: mohno | le 27/04/2007 a` 01:43 AM

9/│ヽ倉秀夫@匿名:2007/04/29(日) 00:05:41 ID:AMide9Bw
mohnoさん

>言い回し程度のことに突っ込んでも(お互いに)仕方がないかと思っています。

 mohnoさんがこう仰有っておられるので、この議論はこれにて打ち切りといたします。ただ、いささか誤解があるようですので、最後に少しだけ補足させていただきます。
 なお、これにて打ち切りとするつもりですので、このコメントに対してmohnoさんから再度コメントをいただいても、それに対して私の方からは、とくにお返事することはいたしませんので、悪しからず。

>すみません。“経緯”をご説明くださったのですね。

 正確に言いますと、前とその前のコメントで私が述べたかったのは「日本語は正確に表現しましょう」ということなのですが、どうやらご理解いただけなかったようで、残念です。
 もういいちどくりかえすかたちになって、恐縮ですが、私が言いたかったのは次のようなことです。
 
 「従軍慰安婦の軍による強制はなかった」ということを言いたいがために、「(慰安婦はいたが)従軍慰安婦はなかった」という文章を使用すると(そういう日本語の用法は正確な表現とはいえない)、ほぼ論理必然的に、本来まったくそのような意味をもっていない「従軍」という語に、「軍によって強制された」という意味があるかのような錯覚におちいってしまう。そして現にそういう錯覚現象が生じたのであり、今なおそのような例はみられる。

 私自身は、すでに1999年に、そのような誤用例を実際にこの目でみております。

Re'dige' par: nagaikazu | le 28/04/2007 a` 04:38 PM


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