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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●

895おじさまと:2014/05/20(火) 22:39:36 ID:???
「昼ドラがいい」
「ドロドロしてて暗いじゃないか」
「アレはフィクションだもん」
おじさまの苦笑いが気に食わなくて、背中をバチンと叩いてやった。
ジュースが鼻に入ったらしいおじさまのしかめっ面が可笑しくて、少しだけ笑った。

〜〜

録画してあった(私が以前、勝手にやっておいた)昼ドラを消化していると、キッチンの方から機械音のメロディーが響いてきた。
正直、炊飯器にこの機能はいらないと思う。無駄に長いし。
「あとは僕がやるよ。座ってなさい」
腰を浮かした私を制して、おじさまが立ち上がる。
昼ドラもイイところだったので、私は画面に意識を戻した。
母親の不倫が娘にバレて、さらにその相手が娘の彼氏という展開だ。
なさそうでありそう、ありそうでなさそう、でも、ドラマとしてはありがちな内容。
だからこそ、フィクションと割り切って楽しめる。
ドラマも、小説も、漫画も、アニメも、そういうところが良いと思う。
現実のことは捨て去って、頭を空っぽにしていられる。
楽ちん、だ。
勉強も、仕事も、人生も。
楽ちんが一番だ。
それが、一番効率的ということなのだし。
「はい、どうぞ」
ご飯がほかほかと湯気をたてて私の前に置かれる。
テーブルを見ると、既にお惣菜も並び終えていた。
小鉢や小皿に取り分けられたその群れを見て、私は不満を漏らす。


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