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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●
894
:
おじさまと
:2014/05/20(火) 22:38:12 ID:???
「ありがたいけど、一人じゃ食べきれないんだよね」とは、おじさまの言。
おじさまは、このアパートで一人暮らしをしている。
未婚なのか、それとも離婚したのかは知らない。
特別、知りたいとも思わない。
他人では無いけど、友人でも家族でも無い関係。
距離感は大切だ。
変に踏み入っても、お互い困るだけだろう。
研ぎ終わったお米を炊飯器に突っ込んでスイッチを入れる。
……暇になっちゃったな。
お惣菜を並べるだけなので、他の料理の下拵えも必要無いし、お米が炊き上がるまであと30分以上ある。
冷蔵庫からりんごジュースを出して、コップに注ぐ。
その場で飲み干して、もう一度注ごうとすると、丁度着替え終わったらしいおじさまから「僕にも貰えるかな」と注文があった。
「わかった」と一言だけ返事をして、食器棚からコップをもう一つ出す。
もはや、勝手知ったるなんとやら、だ。
家の中のことは、寧ろおじさまよりも把握しているかもしれない。
キッチンから出て、ダイニングへ。
おじさまはソファに座って、テレビを見ていた。
「ん」
「ああ、ありがとう」
コップを受け取ると、おじさまはジュースをちびちびと飲み始める。
私はおじさまの隣に座り、コップをくるくると回して弄ぶ。
テレビでは、殺人がどうの、海外がどうのと、アナウンサーが真剣な面持ちで報道していた。
この時間帯のニュース番組は、どれも暗い内容ばかりで楽しくない、と思う。
たまにはもっと明るいニュースでもやったらいいのに。
「チャンネル、変えてもいいよ」
不満が顔に出ていたのか、おじさまがリモコンを差し出してきた。
それを受け取り、私はチャンネルを回す。
しかし、どの局でも似たような内容のニュースが流れていて、私は無言でリモコンを突き返した。
「相変わらず、ニュースが嫌いなんだねぇ」
「暗い話が嫌いなの。真面目な顔して悪い報告ばっかして、馬っ鹿みたい」
「じゃあ、映画でも見ようか?」
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