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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●

808以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/03(土) 21:05:32 ID:4SnLyINA
感謝の気持ちは日頃から言わないと腐ってしまうものだ。
腐ったものは取り出しづらくなる。
その前に、新鮮で美しいままに相手に伝えるのが一番だ。
『……そうか』
みこちんはそっぽを向いて、『当然だ』というような表情を作っているけど俺には判る。
これは照れと安心が折り混じったときの表情だ。
普段、尊大な態度を取りがちなみこちんだが、その実とても臆病で、更に照れ屋なのだ。
だからこそ、きちんと言ってあげるのが大事だとも言える。
みこちんは湯呑みに口づけてからその中身が無いことに気がついたようで、それを隠す為なのか照れているのか、湯呑みをくるくる回して弄んでいる。
「ごちそうさまでした」
食べ終わったら食器は自分で片付ける。
しかし洗いはしない。
なぜなら……
『今日も汗臭いぞ。さっさと風呂に入って来い』
「ん? そう?」
『ああ、オヤヂ臭がぷんぷんだ』
みこちんに言われるままお風呂へ向かう。
脱衣所には既に替えのパンツとバスタオルが用意されており、風呂場のドアを開けると柑橘系の入浴剤の匂いが流れてくる。
聴覚に意識を集中すると、キッチンから微かに水音が聞こえてくる。
みこちんが俺の使った皿を洗ってくれている音だ。
出迎えに食事、風呂場の用意の完璧さを見ても判るように、みこちんは元来働き者の上に尽くすタイプだ。


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