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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 4●

790以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/07(火) 15:59:36 ID:1dXFnXow
『ほれ、さっさと座らんか』
「はいはい」
将棋の後はお茶の時間。これも日課だ。
卓袱台の上に置かれているのは、それぞれの湯呑みとお茶菓子。
手前にはお茶菓子と湯呑みが一つずつ、卓袱台を挟んで向こうには小さめの湯呑みが一つと……今日はやけに多いな。
『なんじゃその目は。やらんぞ、一つたりとも、決してな』
俺の視線に気づいてか、纏はお茶菓子共を隠すように腕で囲った。
しかし、その小さな両腕では隠しきれないほどに大量のお茶菓子がそこにはある。
別にお茶菓子の量の差に文句を言いたいわけではない。
もともと将棋の勝敗によって取り分が決まる約束なのでそれについてはどうでも良い。
しかし……
「いらねーよそんなに大量に……どっから貰ってきた?」
『さあ?戸棚に入っておったわい』
湯呑みを上品に持ちながらお茶を啜る少女に溜息を吐きながら、俺は自分の前に置かれた湯呑みを手に取る。
お互いお茶を啜り、一息ついて、もう一度啜る。
そして、お互いが湯呑みを同時に下げ、お互いの湯呑みが卓袱台に着地した瞬間……!
「くっ……!」


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